レビュー
» 2006年10月13日 00時50分 UPDATE

レビュー:ノイズキャンセリングで武装した高音質ウォークマン――「NW-S703F」 (1/3)

ソニーの新型ウォークマン「NW-S700F」はノイズキャンセリング機能を内蔵したほか、「最も高音質なウォークマンを目指した」という意欲的な製品だ。

[渡邊宏,ITmedia]
photo NW-S70SF(バイオレット)

 パナソニックとアップルに引き続き、ソニーも新型のポータブルプレーヤー“ウォークマン”を投入してきた。NW-E400/500(レビュー)でヒットしたパヒュームボトル(香水瓶)のデザインイメージを引き継ぎながら高音質化を進めたほか、ノイズキャンセリング(NC)機能も搭載した最新モデルが「NW-S700F」だ。

 「目指したのは史上最も高音質なウォークマン」(同社)という製品で、細かなところに目をやっても、その言葉が決して大げさではないことが理解できる。今回は1Gバイトモデルの「NW-S703F」を通じて同社の本気度を探ってみた。

ボトルからルージュへ、重厚感を増したボディ

 今回試用したのはNW-S703Fのバイオレットモデル。カラーはこのほかにもブラックとゴールド、ピンクが用意されている。メタルパーツと光沢のあるアクリルという組み合わせはNW-E400/500以来のウォークマンでは継続して用いられており、すっかり定着した感もある。

 これまでのフラッシュメモリタイプウォークマンでは、メタルパーツがボトルのキャップのように配置されるデザインであったのに対して、新製品ではメタルパーツが全体をフチどりつつ、中央のジョグレバーを保護するようなアーチを描くように変更されている。

photo

 メタルの表面積が増えたので第一印象としては重厚感を増したようにも感じられるが、エッジを含めた細部も丹念に処理されており、あまり重量感はあたえない。既存製品が香水瓶ならば、新製品のボディは「高級な口紅(ルージュ)ケース」に例えられる。

 ディスプレイはこれまで同様に3行表示の有機ELだが、カラーとなり、アルバムアートの表示も可能となった。光沢のあるアクリルとカラー化された有機ELディスプレイの発色を両立させるため、アクリルへの塗料の吹きつけ(レビュー製品ではバイオレット)は裏面から行われている。

 ディスプレイの輝度はこれまでの倍近い450カンデラ/平方メートル(既存製品の有機ELディスプレイは250カンデラ/平方メートル)に引き上げられており、認識性は高い。ただ、表示エリアの広さと解像度(ピクセル数)は既存製品と変わらず、アルバムアートがアイコン程度の役割しか果たしていないのは残念だ。

photophoto ディスプレイはカラーとなりアルバムアートも表示可能になった(左)、分かりにくいがメインメニューもカラー化されている(右)

 アルバムやトラックの送り/戻しを行うジョグシャトルは、これまでの3段押し込みから2段押し込みに簡略化され、ホールドスイッチは背面に新設された(これまではジョグシャトルが兼ねていた)。またPCを含めた周辺機器との接続用として新たに22ピンの「WN-PORT」が装備された。このWN-PORTはiPodのDockコネクタとほぼ同様に機能し、スピーカーユニットなどの別売アクセサリを装着できる。

photo ジョグシャトルは2段押し込みタイプに変更

 本体サイズは87.2(幅)×27.4(高さ)×14.9(奥行き)ミリ、約47グラム。金属パーツが多用されているのでシャツの胸ポケットに入れるとさすがに重さを感じるが、上着の内ポケットやパンツのポケットに入れておけばスティック状という形状もあって邪魔に感じることはない。

photo 左からiPod nano、NW-S703F、NW-E002
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