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近藤科学、アキバにホビーロボットの情報発信基地「ROBO SPOT」を開設「KHR-2HV」用の外装も公開

» 2006年10月13日 19時00分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 近藤科学は10月13日、東京・秋葉原に開設したホビーロボットの情報発信基地「KONDO ROBO SPOT」を披露した。同社のホビーロボット「KHRシリーズ」のユーザー向けに、各種講習会やイベント練習などの場を提供するという。また、2足歩行ロボット「KHR-2HV」用の外装(プロトタイプ)も披露した。

photophoto 「KONDO ROBO SPOT」の所在地は、千代田区外神田3-6-13 清田商会ビル1階。地下鉄銀座線「末広町」駅から徒歩3分

 約26坪の広さに「ROBO-ONE公式リング」「サッカーコート」「メンテナンススペース」「講習スペース」を設けた。「ROBO-ONE」や、KHRシリーズのワンメイクサッカーリーグ「KONDO CUP」といった各種ロボットイベントの練習にくわえ、同社製品の修理受付や引き渡しにも対応する。メンテナンススペースには、シンクロスコープなどの測定器やハンダごても用意した。「サッカーをはじめ、ホビーロボットの遊び方を提案するなど、ユーザーのイノベーションをサポートする新たな拠点になる」(同社)。

 ROBO SPOTのオープンに伴い、同社の「ロボコンスクール」も移転した。今後はROBO SPOTの講習スペースを使い、KHRシリーズの組み立てからモーション作成など、従来よりも幅広い講座を実施する計画だ。

 ROBOSPOTの営業時間と利用料金は下記の通り。なお、利用には「ロボットに使われているサーボモーターがすべて近藤科学製のもの」という条件が付く。

利用時間 料金
個人の場合 平日:14時〜20時(水曜定休)
土日祝日:11時〜20時
2時間まで 1000円
4時間まで 1800円
1日 2500円
photophoto ロボットによるサッカーのデモ。1チームあたり3体として、3対3で試合を行う。試合は前半/後半各5分(ハーフタイムは1分)。KHRシリーズらしく、横歩行や側転・前転・後転といったアクロバティックな移動方法も認められているのがユニークだ

 今回の発表会では、KHR-2HV用の外装「Type A-621」(プロトタイプ)が披露された。KHRシリーズといえば、サーボモーターに金属製フレームを組み合わせた極めてシンプルなデザインが特徴で、それだけに身軽な動作が可能だ。外装のプロトタイプは、その身軽さをスポイルしないよう、軽量かつ丈夫に仕上げた。「単なる装飾ではない。ボディの保護効果も見込める。少々ぶつかったくらいでは割れたりしない」。

photophoto プロトタイプはシルバーで塗装されていたが、表面色やデザインのバリエーション展開も見込める

 材質は0.8〜1.0ミリのポリカーボネート。ラジコンカーのボディの材質と製法を流用した。「重量はノーマルのKHR-2HVに100〜150グラム増える程度。運動性能の劣化はごくわずかだ」(同社)。

 デモンストレーションでは、外装を付けた状態で“側転”などを披露し、運動性能に影響しないことをアピールした。なお、プロトタイプはシルバーで塗装されていたが、製品化時には、表面色やデザインのバリエーション展開も見込めるという。

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