デジカメ動画は基本がVGAサイズの秒30コマで、(ハイビジョンじゃない)テレビやビデオとほぼ同じクオリティだ。でもDVカメラに比べてどっちが上かといわれるとなかなか難しい。
多くのデジカメは音声がモノラルでマイクも高性能とはいえないし、音声レベルも固定されていて音が大きすぎたり小さかったりすると、うまく拾えないことがある。
また前述したように動画中のズームができなかったり、動画中はピントが固定されてAFが働かない機種もある。
そういう意味では、一部の動画デジカメを除けば、DVカメラのようには使えないのだ。
もしこれから動画も録りたいと思ってデジカメを買うときは、動画中のズームやAF、音声機能などをチェックするといい。やはりズームができると楽しみが増える。
ただ普通のデジカメでも、ちょっとした短いビデオクリップをたくさん撮ってパソコンで管理するなら非常に便利だし、DVカメラに比べて小さくて安い。
一番の欠点は撮影時間。動画の場合、録画する時の形式とサイズで録画時間が大きく変わる。
サンヨーの動画デジカメやソニーのサイバーショットMシリーズは圧縮率が高いMPEG-4という形式を使っているので、1Gバイトのメディアがあれば1時間くらい普通に録れる。しかもステレオ音声だ。
だがそれ以外の多くの機種はAVIやMOV形式のファイルで、動画のヒトコマヒトコマをJPEGで記録しているため(モーションJPEG)、ファイルサイズが大きくなるのだ。機種によって異なるが、VGAサイズの秒30コマだと1Gバイトのメディアで10分前後しか録れない。
でも10分前後でも実際に録ってみると結構長いもの。子どもの発表会や運動会など長時間録画が必要なシーンでは無理だが、日常のヒトコマを動画で切り取るくらいなら十分だ。
動画も録る人は1Gバイトや2Gバイトの大容量のメディアを使い、1カット当たりできるだけ短く済ます。瞬間芸を録るつもりで、きれいに。
長時間録りたいときはQVGAに切り替えるか、2Gバイト以上の記録メディアを複数枚用意したい。
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