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» 2006年10月26日 19時15分 UPDATE

災害時にも活躍する「住宅床下点検ロボット」登場 (1/2)

千葉工業大学、筑波大学、大和ハウス工業は、レスキューロボット技術を転用した「住宅床下点検ロボット」の試作機を公開した。ハイビジョンカメラ搭載で、床下のひび割れもクッキリ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 千葉工業大学、筑波大学、大和ハウス工業は10月26日、共同で「住宅床下点検ロボット」の開発に着手すると発表した。千葉工大・未来ロボット技術研究センター(fuRo)のレスキューロボット技術を転用。狭く障害物の多い床下を自在に移動し、点検作業を行える。同日、試作機と千葉工大内に建設された実物大の“床下実験場”が報道関係者に公開された。

photophoto ロボットの試作機と床下実験場の前傾。実験場は約18坪の広さがある

 大和ハウス工業は、住宅の長期点検・保証の一環として床下点検を実施している。しかし一般的な床下は高さが50センチほどしかないため、狭い空間に入り、ホコリを被りながらの作業は作業員にとって大きな負担となっている。一方、悪徳点検商法事件の影響などもあり、住民に分かりやすく状況を報告する必要性が高まった。「ロボットを導入すれば、テレビなどで実際の映像を見ながら居住者に説明できる」(千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの小柳栄次副所長)。

 試作機には、レスキューロボット「Hibiscus」を一回り小型化した新プラットフォーム「Iris」を使用した。アームを畳むと全長40センチほどになり、狭い場所に適応可能。15センチ程度までの段差なら、サブクローラーアームを引っかけ、自らの体を後ろのアームでリフトアップして踏破できる。「住宅設備にダメージを与えることなく、高い走破能力を実現した。床下の各種配管を乗り越え、基礎部分に設けられている“貫通口”を通り抜ける」(千葉工業大学)。

photophoto Irisの外形寸法は、270(幅)×400(長さ)×250(高さ)ミリ。前後左右のサブクローラーアームは独立制御できる。明かりには高輝度LEDを複数搭載
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