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HDD採用のハイビジョンハンディカム――ソニー「HDR-SR1」レビュー(2/3 ページ)

» 2006年10月27日 15時11分 公開
[浅井研二,ITmedia]

SR100と同じく、HDDスマートプロテクションやワンタッチディスクボタンを装備

 記録メディアの違いを除けば、本体デザインや機能、操作系などを含め、SR1とUX1の差はほとんどないといっていい。DVD記録とは異なり、あまり必要性が感じられないSD画質(MPEG-2)記録モードも残されている。もちろん、ハードディスクを内蔵している分、“耐衝撃ダンパー”“落下検知”“落下ストリームバッファー”による「HDDスマートプロテクション」や、PCと接続した際にワンボタンでDVDへのコピーが可能な「ワンタッチディスク」を搭載しているものの、これらはSR100ですでにお馴染みの機能だ(SR100でのボタン名称は「ワンタッチDVD」)。

photo SR100では省略されていたメモリースティックDuoスロットが装備されたほか、USB2.0、映像/音声出力、コンポーネントビデオ出力(特殊D端子)、HDMIといった端子類の配置もUX1とほぼ同じだ

 SR1では「ワンタッチディスク」を押した場合、DVDプレーヤーで再生可能なDVDビデオが作成されるのではなく、AVCHDに準拠した動画ファイルのまま、通常の12センチDVDへ書き込める。つまり、AVCHD対応プレーヤーでしか再生できない。ただ、「ワンタッチ操作では標準DVDビデオへダウンコンバート」という手段をとる可能性もあったろうが、そうではなく、オリジナル品質のままでの保存を尊重したことは、判断としては間違いではないだろう。

 しかし、ここで問題となるのが編集機能の弱さだ。以前、「DCR-SR100」のレビュー記事でも、

「DCR-SR100」では「DCR-DVD505」などとは異なり、本体の編集機能ではファイル削除、および、プレイリスト登録くらいしかできず、分割が行えない点には注意が必要だ。つまり、「ワンタッチDVD」で“完成品”を作成できるわけではなく、将来の編集に備えて“素材”をがんがんアーカイブしておくためのものと捉えたほうがいい

と書いたが、これとまったく同じことが「HDR-SR1」にも当てはまる。

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