電源ボタンを回すと約0.18秒で素早く起動し、液晶モニターに各種の撮影情報が表示する。D50にあったボディ上部のモノクロ液晶パネルは省かれ、背面の液晶モニターが画像表示と情報表示の役割を兼ねている。この点は、EOS Kiss Digital XやE-500、ソニー「α100」など他のエントリー機と同じ発想だ。小型軽量化とコストダウンに一役買っている。
情報表示は、シャッターボタンの半押し中は自動オフになり、指を離すと再びオンになる。また、シャッターの横にある専用ボタンでオン/オフを切り替えたり、セットアップメニューから自動表示をオフにしたりもできる。
情報表示のデザインは、「クラシックデザイン/グラフィックデザイン/壁紙デザイン」の3タイプから選べる。「風景」や「ポートレート」などのデジタルイメージプログラムモードと、プログラムAEやマニュアルなどの「P/S/A/M」モードとで、それぞれ別のデザインに設定することも可能だ。意図しないモードでうっかり撮るミスを防いだり、任意の壁紙を指定して撮影時の気分を変えたりするのに有効だろう。
各種機能の操作性は、D50やD80から大きく変更された。ボタンの数が少なくなり、ホワイトバランスやISO感度、画像サイズなどの専用ボタンが省かれた。そのかわりに、背面の左下にある「撮影設定変更ボタン(再生時は拡大ボタン)」を押すと、液晶の情報表示画面が「撮影設定変更画面」に切り替わる。そして、マルチセレクター(十字キー)を押して任意の項目を選び、各種の機能を設定する。この操作で設定できる項目は、画質、画像サイズ、ホワイトバランス、ISO感度、ドライブモード、AFモード、AFエリア、測光方式、フラッシュ光量補正、露出補正、フラッシュモードなどだ。
従来の専用ボタンに比べるとアクセス性は劣るが、撮影設定変更ボタンを押すと、直前に設定した項目が反転して素早く切り替えられるので、使いにくいほどではない。ビギナーにとっては使用頻度が少ない詳細設定を表に出さず、かといってメニューからのみのアクセスにはせず、なるべくシンプルに多機能を操作可能にした工夫といえる。
また、露出補正とフラッシュモード、フラッシュ光量補正の3機能に関してはこれまで通り専用ボタンでも操作でき、レンズの付け根部分に新設した「Fnボタン」には、セルフタイマー/ドライブモード/画質と画像サイズ/ISO感度/ホワイトバランスのいずれか1つを割り当てられる。
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