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実売6万円で買えるニコン党入門機――「D40」レビュー(3/4 ページ)

» 2006年12月14日 12時20分 公開
[永山昌克,ITmedia]

必要なものに絞ったシンプルな機能

 撮影モードは、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出のほか、「スポーツ」や「クローズアップ」など8種類のデジタルイメージプログラムを搭載する。デジタルイメージプログラムには、D80やD50にはない「発光禁止」が追加されている。

photo 左がD40で、右は上位機D80。OKボタンは押しやすい位置に移動した
photo 左がD40で、右がD80。背面だけでなく上面のボタン数もD40のほうが少ない

 特徴的な機能としては、D80から継承した画像編集に対応する。明るさ、赤目軽減、トリミング、モノトーン化、フィルター効果、リサイズ、RAW画像合成などを撮影後に適用でき、オリジナル画像とは別に新規保存できる。

 そのほか、秒間2.5コマの連写、感度の自動制御、ノイズ低減、ホワイトバランスの微調整、オプションによるリモコン撮影、内蔵フラッシュのiTTL調光、外部フラッシュのワイヤレスTTL調光、メニュー画面の編集などの機能を備える。露出のオートブラケットやホワイトバランスの色温度設定ができないことや、AF測距点が3つしかないことはユーザーターゲットを考慮した簡略化といえる。

photo 上部のモードダイヤルで12の撮影モードを選べる。また、グリップ部のコマンドダイヤルでは、絞りやシャッター速度の選択などを行う

 レンズマウントはこれまで同様に「ニコンFマウント」だが、ボディ内のAFモーターを省いたため、レンズ内モーター対応の「AF-S」および「AF-I」レンズ以外のレンズ装着時はAFが機能せず、マニュアルフォーカスでの利用となる。コストダウンと小型軽量化のためとはいえ、かなり思い切った仕様だ。

photo ニコンFマウントを採用。ただしAF情報をレンズに伝えるAFカップリングが省かれている
photo D80と同じく、3種類のメニューを選択可能。自分にとって不要な項目を非表示にできる「マイメニュー」が便利だ
photo カメラ内補正ができる「画像編集」のメニュー画面
photo ヘルプボタンを押すと、各種の機能の解説文を表示できる
photo ファインダーは視野率95%、倍率0.8倍のペンタミラー式を採用
photo 記録メディアはSD/SDHCメモリーカードで、電源には新しいリチウムイオン充電池を採用

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