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Wチューナーの欲張りポータブルDVD、東芝「SD-P90DT」ワンセグもアナログ地上波も(2/2 ページ)

» 2006年12月27日 21時23分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 操作性も基本的にはSD-P2800と同じだ。DVDやTVなどの専用ボタンは搭載しておらず、「入力切換」を押すたびに各メディアが順送りになる仕組み。個人的には専用ボタンのほうが分かりやすいと感じるが、ここまで対応メディアが増えると難しいのかもしれない。

photo 本体操作部は再生系のボタンが手前に並んでいて使いやすい

 800×480ピクセルのIPS液晶は、DVDや放送の種類を問わず、レベルの高い映像を見せてくれた。アナログ放送視聴時は完全にテレビ感覚。一方、ワンセグもノイズの少ない見やすい映像を表示してくれる。もちろん全画面表示では荒さも目立ってくるが、「ズーム」ボタンを押すと(全画面表示に対して)50%、75%、100%の3段階に画面サイズを変更できる。番組によって見やすい画面を選択すればいい。

photophotophoto 画面の表示サイズは3段階。番組によって見やすいサイズを選択できる

 EPGを参照するときは、まず本体の「メニュー/番組表」またはリモコンの「メニュー」でチャンネルリストを呼び出す。チャンネルを選択すると、その局の番組を時系列で表示。さらに番組を選び、方向ボタンの右を押すと番組内容が参照できる。なお、字幕や番組表などにはリコーの「Jetフォント」を採用しており、非常に読みやすい点も特徴だ。

photophoto チャンネルリストとEPG画面。操作は画面上で教えてくれる

MP3やDivXの再生にも対応

 DVDドライブは、ビデオモード/VRモード(CPRM対応)のDVD-R/-RWの再生に対応する。そのほか、CD-R/-RWやDVD-Rメディアに記録したMP3(32K〜320Kbps)/WMA(48K〜192Kbps)/DivX/JPEGファイルの再生も可能。音楽ファイルはCBR(固定ビットレート)限定でDRMにも非対応だが、スキップやリピート、ランダムといった一通りの機能は備えている。FMチューナーを内蔵していることも合わせ、仕事中のBGMには困らない。

photophoto 右はDivXファイルの一覧画面。DivXはVer.3/4/5/6をサポート

 2つのテレビチューナーを搭載する「SD-P90DT」は、アナログからデジタルへの“移行期ならでは”の製品だ。移行期というと「購入には向かない時期」と思われがちだが、それも考え方次第。2011年のアナログ停波までは画質的にメリットの大きいアナログ地上波を見ることができ、移動時は安定性重視でワンセグを選択。両方のメリットを享受できるポータブル製品は貴重だと思う。

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