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東芝、57V型を含む「REGZA」北米モデルを発表2007 International CES

» 2007年01月08日 06時36分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝アメリカは1月7日(現地時間)、「Internaional CES 2007」のプレスカンファレンスで、HD DVDプレーヤーおよび薄型テレビ「REGZA」の新製品を発表した。いずれも北米市場向けのモデルで国内販売は「未定」。しかしREGZAには国内向けハイエンドモデル「Z2000」シリーズを超える性能を持つラインも用意されている。

photophoto 599.99ドルながら1080P出力に対応した「HD-A20」(左)と奥から37V型、47V型、57V型のREGZA(右)。日本向けのREGZAは“硯石”をイメージしたマットブラックが特徴になっているが、北米向けの製品は艶のあるブラック(high-gross black)になっている

 日本では昨年11月に新製品が発表されたHD DVDプレーヤーだが、北米モデルも「第2世代」になり、低価格の1080P出力対応機が追加されている。ラインアップは、日本でも発売されたハイエンドモデル「HD-XA2」と、599.99ドルながら1080P出力に対応したミッドレンジモデル「HD-A20」。これに発売中のエントリーモデル「HD-A2」をくわえた3製品が現行製品ラインとなる。

HDMIのCECもサポート

 一方のREGZAは、同社としては初の52V型と57V型をくわえ、26V〜57V型の4シリーズ13製品をリリース。3月から7月にかけて順次発売する計画だ。REGZAといえば、国内製品はIPS液晶パネルを中心だが、北米モデルに関しては「非公開」(同社)。なお、発表会場では37V型、47V型、57V型の3製品を披露したが、57V型だけはモックアップだった。

 注目は、42V/46V/52V/57V型のハイエンドモデル「Cinema Series REGZA」だ。画面サイズはもちろん、HDMIのCECを利用してAVアンプやHD DVDプレーヤーをテレビのリモコンでコントロールできる「CE-Link」、NTSCの色空間を90%以上カバーした「ColorBurst」、1080P入力信号をドット・バイ・ドット表示する「Native Mode」、そして120Hz駆動(毎秒120フレーム)の「ClearFrame」技術、xvYCC(x.v.Colorに改称)など、国内向けのハイエンドモデル「Z2000」にもない機能が一部盛り込まれている。

 「ClearFrameは、前後のオリジナルフレームから“Motion Vector Frame Interpolation”によって新しいフレームを作り、補完する技術。従来の黒挿入に見られたフリッカーや輝度の低下といったデメリットを解消する」という。「新型REGZAは、究極のホームシアター用フラットパネルテレビ」(同社TVグループマーケティング担当VPのScott Ramirez氏)。

photophoto 「CE-Link」(左)と「ClearFrame」技術の概要。ClearFrameでは、前後のオリジナルフレームをもとに新しいフレームを作って補完する仕組み

 気になるのは、REGZA新製品の国内投入時期だろう。日本では年末商戦期に合わせて「Z2000」シリーズを含む新製品が発売されており、一般的には春〜夏までモデルチェンジはない。しかもハイエンドシリーズは毎年秋に発表するというのが同社の新製品サイクルだ。この点について日本人記者から質問が相次いだが、同社では「今回の発表はあくまで北米市場向け。国内の製品スケジュールとは異なる」とするに止めた。

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