セガトイズは、合同商談会「TOY FUSION 2007」で東京タワーの500分の1スケールモデル「東京タワー2007」を発表した。価格はタワーの高さ(333メートル)にちなんで1万3330円。模型としては少々高価だが、優美なフォルムのタワーには、たくさんのコダワリが詰まっていた。6月1日(電波の日)発売予定。
全高約666ミリと、東京タワーの模型としては最も大きなサイズだ。セガトイズ生活エンターテイメント研究所の加藤武彦ゼネラルマネジャーによると、「一般に入手できる模型では、タワー内で販売している524分の1スケールのプラモデルが最大です。今回はそれを上回る500分の1スケール」。しかも組み立て済みモデルのため、「誰でも、憧れの“東京タワーの見える部屋”に住むことができます」(同氏)。
造形にもこだわった。日本電波塔の協力のもと、3Dデータ化された東京タワーを最新の原型製作技術を用いて立体化。デジタルテレビアンテナや7分割で塗り分けられたペイントなど、“2007年現在の東京タワーの姿”を忠実に再現した。
「東京タワーは、1958年の開業から50年もの間、不眠不休で日本の家庭に電波を届けてくれている。2007年現在の姿をしっかり留めておきたい――それが製品コンセプトです」(同氏)。
タワーの優美なフォルムを壊さないよう、鉄骨に相当するオレンジのプラスチックパーツは可能な限り薄くした。最も薄い部分は幅1.5ミリと、金型によるプラスチック成形としては限界に近いレベルだという。
またタワー各所に20個のLEDを内蔵した。全体がオレンジ色に光るほか、一部は白、青、緑などのカラーチェンジにも対応。本物の東京タワーに近い光の演出が行える。なお、本物の東京タワーは、季節によってライトアップを変更しており、誰もが知っている暖かいオレンジ色のタワーは冬バージョンだ。夏には全体が涼しげな色になるほか、大展望台の上が白く光るという。東京タワーのライトアップについては、日本電波塔が運営する東京タワーのオフィシャルサイトが詳しい。
ユニークなのは大展望台の窓だ。東京タワーでは、150メートルもある大展望台ガラス面に電光掲示板を設置し、広告や各種プロモーションのために文字や図形を描くことがある。たとえば2005年12月には、地上デジタル放送の関東フルパワー送信開始を記念して「地デジ」の文字を描いた。
「東京タワー2007」では、電光掲示板設置の代わりに「大展望台表示用フィルム」が付属する。これを展望台窓のスリットに差し込むと、内側の光が漏れて文字や図形が浮かび上がる仕組みだ。たとえば「ハートマーク」のフィルムを使うと、クリスマスシーズンに東京タワーで実施されたライトアップを再現できる。
このほか、サウンドセンサーが外部の音に反応し、ライトが蝋燭のようにゆっくりと点滅を繰りかえす「キャンドルモード」、1時間で電源がオフになる「タイマー機能」なども備えた。スリープタイマー付きのインテリアライトとして活用できるのはもちろんだが、タイマーにはもう1つ重要な役割があった。
「東京タワーには、“午前0時、ライトアップが消える瞬間を一緒に見つめたカップルには永遠の幸せが訪れる”という『ライトダウン伝説』があります。タイマーを使うと、これを自宅で手軽に楽しめる。是非試してみてください」。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR