一方の“奥様カメラ”は、ポケットに入るサイズに沈胴式の光学10倍ズームレンズと「老眼でも見やすい」3型液晶ディスプレイを搭載した「DMC-TZ3」だ。上記の「トリプルブレ補正」を採用しているほか、そのディスプレイのサイズを生かし、再生時に2つの画像を表示して比較できる「2画面表示機能」や撮影した動画から9画面の静止画を作成できる「動画9画面表示/静止画記録機能」などを備えている。
さらに、カメラをメモ代わりに使用できる「メモモード」を新たに搭載。メモモードで撮影した画像は、通常撮影時とは別のメモリ領域に保存されるため、簡単に呼び出して確認できるのがメリットだ。「地図や時刻表など、役立つ情報を気軽に撮影して持ち出せる」(同社)。
また、旅行に便利な「ワールドタイム」や「トラベル日付」を搭載。トラベル日付は、旅行の出発日を設定しておくと、撮影時に旅行の何日目を情報として記録するというもの。記録した日付情報は、再生時にモニター画面に表示したり、付属ソフトウェアを使ってプリントしたりできる。
ユニークなのは、撮影時にアスペクト比を変更しても画角が変化しない「マルチアスペクト」だ。「従来機種では、たとえば4:3のCCDでワイド画面(16:9)を撮影する場合には画面の上下をカットしていた。このためレンズのイメージサークルに対してCCDの使用領域が小さくなり、画角に変化が生じるとともに有効画素数が低下していた」という。しかし、TZ3ではイメージサークルよりも1サイズ大きなCCDを採用することで、「4:3、3:2、16:9の各アスペクト比で同じ画角の撮影を可能にした」(同社AVCネットワークス社DSCビジネスユニット企画グループの房忍マネージャー)。
なお、“お嬢様カメラ”は引き続き「浜崎あゆみ」さんがイメージキャラクターを務めるが、“奥様カメラ”ことDMC-TZ3では新たに中高年層に人気の高い「綾小路きみまろ」さんと「長山藍子」さんのコンビを起用。コンパクトボディから飛び出す望遠レンズを「きみまろズーム」と銘打ち、旅行や趣味をアクティブに楽しむシニア層にアピールする構えだ。
「きみまろズーム。孫の顔は大アップ、女房の顔にギブアップ」(きみまろ氏)。
製品名 | DMC-FX30 | DMC-TZ3 |
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有効画素数 | 720万画素 | 720万画素 |
撮像素子 | 1/2.5型、総画素数738万画素CCD、原色フィルター | 1/2.35型、総画素数850万画素CCD、原色フィルター |
レンズ | ライカDC VARIO-ELMARIT 光学3.6倍ズーム、F2.8〜5.6 | ライカDC VARIO-ELMAR 光学10倍ズーム、F3.3〜4.9 |
焦点距離 | 28〜100m(35mm判換算) | 28〜280mm(35mm判換算) |
記録メディア | 内蔵メモリ(約27Mバイト)、SDHC/SDカード、MMC(静止画のみ) | 内蔵メモリ(約12.7Mバイト)、SDHC/SDカード、MMC(静止画のみ) |
電源 | リチウムイオンバッテリー(1000mAh) | |
電池寿命 | 約280枚 | 約270枚 |
サイズ | 94.9×51.9×22ミリ | 105×59.2×36.7ミリ |
重量 | 約154グラム(バッテリー、SDカード含む) | 約257グラム(バッテリー、SDカード含む) |
価格 | オープン(4万円前後) | オープン(4万7000円前後) |
発売時期 | 2月22日 | 3月9日 |
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