ポータブルプレーヤーを接続した場合の動作は、WMP10のころと大きく変わらない。プレーヤーとWMP11を接続して「同期」タブを表示すると、右ペインに「同期リスト」が表示され、そこに曲やアルバムをドラッグ&ドロップすればいい。再生リスト全体を一気にドロップしてもいい。
画像や動画の転送に関しても同様で、同期リストにファイルをドラッグ&ドロップするだけだ。同期リストに複数のメディアファイルを設定していても、最後に「同期を開始」をクリックすれば、リストに従って転送される。
もちろん、音楽ライブラリ全体を同期することもできるし、PCとプレーヤーを接続するたびに同期を行う、といったことも可能だ。
このあたりは、多少のインタフェースの違いはあるが、おおむねこれまで通りと言っていいので、これまでWMPとプレーヤーを接続してきた人ならまず迷わないだろう。
配信サイトへのアクセスも、上段のタブにある「mora win音楽ダウンロード」(デフォルトの場合)をクリックするだけ。WMP10ではタブが用意されていなかったので、視認性は大幅に向上したが、操作感そのものはほとんど変わらない。クリックすればサイトへ接続するので、あとは好きなコンテンツを探して購入するだけだ。
デフォルトの配信サイトを変更することも可能で、タブの下にある矢印をクリックして「すべてのオンラインストアを参照」をクリック。表示されたストアからいつも使うストアをクリックするだけだ。
WMP11は、特に大がかりな新機能が追加されたわけではないが、着実に使いやすさを向上させており、好感の持てる新バージョンに仕上がっている。
特に配信サービスを簡単に切り替えて利用できるようになった点や、多少は中途半端ながら画像へ対応を果たした点など、総合的なメディアプレーヤーとしての機能も強化されており、AppleのiTunesにも負けないレベルに達していると思う。
ただ、個人的にはiTunesで生成される.m4aファイルに対応してくれればいいのに、と思う。Vista環境のWindows Explorerでも、iTunesで.m4aファイルに入力されたタグは表示されないし、WMP11でも利用できない。
難しいとは分かっているが、WMP11が.m4aファイルに対応してくれれば(DRM付きはともかくとして)、操作感覚やデザイン、持ち出すプレーヤーにあわせてiTunesとWMPを使い分けたりと、利用時の選択肢も広がるのだが。
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