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ズームもムービーもOKな新EXILIM「EX-V7」レビュー(2/5 ページ)

» 2007年02月15日 09時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

EXILIMらしいデジタルな超多機能っぷりを楽しむ

 基本性能としてはこんな感じだが、EXILIMらしく撮影機能そのものが非常にバリエーション豊富。

photo 操作部。モードダイヤルの横に縦方向のズームレバーがある。スタイリッシュコンパクトながらマニュアル露出もあり
photo easyメニューでは項目はたった3つ。超シンプル

 背面にあるモードダイヤルを見るだけでも、プログラムオートに加えてマニュアル系のASM、そしてお馴染みのベストショット、ムービー、ベストショットムービー、最後に四つ葉のクローバーアイコンの「easyモード」がある。easyモードは機能を極端に減らして最小限だけにしたもの(フラッシュ、セルフタイマー、画像サイズの3つだけになる)で、多機能っぷりは混乱の元という人にいい。

photo 背面。撮影時はグリッド線の表示も可能。ヒストグラム表示もサポートされている。ボタンは非常に少なく、ほとんどの操作はメニューを介して行う

 背面は非常にシンプル。モードダイヤル、円形の十字キー(左右を露出補正などに割り当て可能)、ズームレバー、そして再生とメニューボタンのみなので、ほとんどの機能はメニューから辿ることになる。かなり煩雑である。

 マクロモードもメニューから(ただし、近すぎてピントが合わなければ自動的にマクロ域に切り替わる)だ。

 メニューは撮影設定と画質設定に分かれている。

photo 撮影メニューは、3つのタブで分けられている。撮影設定はカメラ自体の設定で、3ページに渡る
photo こちらは画質設定タブで同じく3ページある
photophoto 自動追尾AFを使ったオートフレーミング機能では、半押しにして捉えた被写体が動いても追従してくれる。実際に撮影されるのは黄色い枠の中だ

 撮影設定にはフォーカス、AFエリア(自動追尾AFが追加された)、ブレ軽減、AF補助光といった項目が、画質設定には画質や画像サイズのほか、ホワイトバランス、ISO感度、露出補正・測光方式などがある。

 圧巻は画質設定の後半。EXILIMならではの細かい設定が用意されているのだ。

photo 画質設定の2ページ目にダイナミックレンジや美肌処理という個性的な項目が

 まず「ダイナミックレンジ」。感覚としてはニコンの「D-lighting」やソニーの「Dレンジオプティマイザー」に近く、暗部を持ち上げることでダイナミックレンジが広くなったように見せるもの。コントラストの強い被写体を撮るときにいい。

 次は「美肌」。肌色に対してノイズ軽減処理をしてくれる。

 さらにお馴染みのカラーフィルター、シャープネス、彩度などが用意されている。

photo ベストショット機能は健在。相変わらず非常に数が多い

 ベストショットモードでは人物、風景といった一般的なものから、カラーフィルタを使って色を強調する夕日といったデジカメならではのもの、名刺やホワイトボードを撮ると自動的に矩形を認識して正面からの絵にしてくれるビジネスショットに加え、1枚の画像に2枚か3枚の写真をレイアウトして配置してくれる「レイアウトショット」と、被写体を自動追尾してくれる「オートフレーミング」が追加された。

 オートフレーミングは画像サイズが3Mになるが、半押しした状態で捉えた被写体を追ってくれるので面白い。

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