感度は前述したようにISO100から2000だが、マニュアルでセットできるのはISO1600までだ。
光学式手ブレ補正はついてないが、ISO感度を上げてシャッタースピードを稼ぎ、その分被写体ブレも防ぐことでフォローする。
じゃあ実際に、F31fdに比べて高感度時の画質は落ちたのか、というと、落ちてない。ISO1600で撮影したときの写真のディテールを比較してみよう。
このようにF40fdとF31fdの差はほとんどない。F40fdの方がノイズ低減処理がかかっている分ややのっぺりした感じだが、逆にざらつきも抑えられており、悪くない結果だ。
もちろん、顔認識機能も搭載。相変わらずすぐに人の顔を見つけてよく追従してくれる。
F31fdはM撮影モードでは顔認識機能を使えなかったが、F40fdは使えるようになった。F31fdでは顔認識オン/オフボタンがM撮影時には露出補正ボタンになっていたのだが、F40fdでは露出補正機能はメニュー内に戻り、顔認識オン/オフボタンが効くようになったのだ。細かいところだが結構重要である。
顔認識するとAFのみならず、AEやフラッシュの発光量もうまく調整してくれる。これは結構賢くて安心して使える。
筐体デザインの大幅変更により、モードダイヤルが背面に、ズームレバーがシャッターボタン周りにという大移動が行われた。モードダイヤルが背面にあるのは液晶モニターを見るのと同じ姿勢でモードをチェックできるので分かりやすいし、モードダイヤルを回すとそれが画面上に図示されるのもいい。
モードダイヤルの内容はFinePix独特のユニークな構成。そのキモはFinePix F40fdのウリである「高感度」をいかすモードが豊富に用意されていることだ。
Nと書いてある「ナチュラルフォト」は最高ISO2000まで上がると同時に発光禁止になる「その場の照明を生かして自然な写真を高感度で撮るモード」。ナチュラルフォトとフラッシュが並ぶモードは「高感度2枚撮り」。1回のシャッターでナチュラルフォトモードとフラッシュを使った撮影の2枚を連写する。
どのモードでも他社のカメラに比べるとISO感度が早めに上がるようで、よほど暗くない限り、1/100秒近いシャッタースピードで撮れる。
ブレアイコンの「ブレ軽減」モードも最高感度ISO2000だが、他に比べてISO感度の上がり方がさらに速い。より速いシャッタースピードを確保するプログラムになっていて、たいてい1/200秒以上の高速シャッターで切れる。
これらが独立したモードなので、簡単に使い分けられるのだ。
ちなみに「AUTO」はフルオートで、ISO感度はISO1600まで自動的に上がる。
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