レビュー
» 2007年03月01日 08時00分 UPDATE

レビュー:顔認識や高感度機能がついたハイエンドサイバーショット――ソニー「DSC-T100」 (1/5)

「DSC-T100」は薄型コンパクトデジカメ、「サイバーショット Tシリーズ」の最新作。使いやすさはそのままに、顔認識機能の新搭載や高感度撮影機能の強化、メニューの改善などを行ない、ハイエンドな仕上がりになっている。

[荻窪圭,ITmedia]

 サイバーショット Tシリーズも初代の「DSC-T1」が2003年の秋だったから、もう4年目に突入だ。その間、縦方向に開くレンズカバーと屈曲光学系レンズの薄型ズームコンパクトというコンセプトにブレはなく、とうとう「DSC-T100」(以下、T100)に達した。流行をうまく取り入れつつ、独自の路線を貫く名シリーズである。

 T100は3インチと大きな液晶モニター&光学5倍ズームが特徴の薄型コンパクト。さらに昨年秋のトレンドとなった「顔認識機能」を新しく搭載した。

 もうひとつ、ハイビジョンテレビにつないで高画質の大画面スライドショーというコンセプトも新たに取り入れたが、残念ながらハイビジョンテレビにつなぐD端子ケーブルやクレードルは別売りで、今回は試せなかった。これはとても残念な点である。

photo T100はシンプルなフロントフェイスと大きなレンズカバーが特徴。この大きなレンズカバーが使いやすい

3インチ大画面液晶と5倍ズームのハイエンドサイバーショット

photophoto レンズカバーを下までおろすとレンズとフラッシュとAF補助光用ランプが顔を出す。「Cyber-Shot」「SONY」のロゴ以外はないシンプルさと、全面ヘアライン処理が今回のポイント

 T100は液晶モニターが3インチと大きい分、ボディもちょっと大ぶり。2.5インチ液晶を搭載した製品に比べるとひとまわり大きいが、2006年秋に発表された、3インチ液晶搭載モデル「DSC-T50」(関連記事)に比べると少し小さくなっており、スリムコンパクトとしては問題ないサイズ。

 前面のレンズカバーはより大きくなり、ボディの3/4くらい占めるのではというサイズ。これを下げるとレンズがギリギリ顔を出す。動きはスムーズで、開閉時のバネの感じも非常に気持ちいい。右手で持ちカバーの上に指を引っ掛けてすっと力をいれるだけでシュタッと開くのは快感ですらある。これはいい。

photo 横から見ると、左上の斜めのカットが特徴となっている。3インチの大型液晶を搭載しながら薄く、収納性は高い
photo 上から。上面にはシャッターのみ。電源ボタンと再生ボタンが斜めにカットされた面にある。右手でグリップすると親指を伸ばして押せる位置で、結構扱いやすい
photo シャッターボタンは中央に凹みがあって指でさぐりやすい。レンズカバーを支えるようなデザインの鏡面仕上げのパーツがいいアクセントになっている

 カバーの上に小さく顔を出すレンズは35ミリ換算で35ミリから175ミリ相当の5倍ズーム。細かいことだがワイド側がDSC-T50の38ミリから35ミリに少し広くなった。これはいい。明るさはF3.5〜4.4。ワイド端が暗めなのは屈曲光学系の特徴でしょうがないが、175ミリ相当でF4.4は悪くない値だ。

 CCDは1/2.5インチながらとうとう810万画素。もちろんCCDシフト式手ブレ補正付である。

 撮影最短距離は1センチ(拡大鏡モード)。このときはレンズはワイド端固定になる。通常のマクロではワイド端で8センチ、テレ端で80センチが最短。サイバーショットは以前からそうだが、マクロモードにしても撮影最短距離が短くなるだけで、遠方も普通に撮れる。マクロがオンになってるとフォーカスを合わせる範囲が広くなって少しAFに時間がかかるだけなので、常時マクロモードにしても問題はない。

 ISO感度は100から最高3200まで上げられるようになった。

 問題は感度よりも高感度時の画質であるが、画像処理エンジンがα100と同じBionzにかわり、かなりよくなった。

 これがなかなかにいい。DSC-T50では、ISO1000になるとノイズのみならず色が落ちて写真としてのテイストが失われていたが、T100はそんなことはなく、ノイズは増えるものの色はしっかり保っている。ISO1600ではかなり画質低下が見られ、ISO3200になるとディテールがかなり失われて不自然な絵になるが、等倍など大きなサイズで使わなければさほど違和感はないだろう。

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