“お嬢様”以外も使いたい、オシャレな手ブレ補正付広角ズームデジカメ「DMC-FX30」：レビュー（3/5 ページ）

[荻窪圭，ITmedia]

手ブレ補正付薄型軽量広角デジカメが欲しい人に

　では基本的な使用感を。

背面から。液晶モニターは2.5インチ。視野角はあまり広くない。右に十字キー、ディスプレイキー、FUNCキーがある。このFUNCキー兼削除キーがミソ

　電源スイッチは伝統のメカニカル式で、オン・オフを指で感じ取れてすごくいい。全体にレスポンスもよく、さくさくと快適に撮れる。

　2.5インチの液晶モニターは見やすいが、もうちょっと上下の視野角が広いとうれしい。ハイアングルモードにするとバックライトが強くなり見やすくなるが、ローアングルモードも欲しいくらいだ。

FUNCキーを長押しするとプルダウンメニューが現れる。左から手ブレ補正モード、連写、ホワイトバランス、ISO感度、画像サイズ、画質で、十字キーでさっと操作できる

通常のメニュー（左）、十字キーの上が露出補正のショートカットになっている（右）

　液晶モニターにはグリッドか放射状のガイドを表示したり、ヒストグラムを表示することも可能。

　MENUボタンを押すと細かい設定ができる。ホワイトバランスはカスタム設定も可能だし、AFモード、手ブレ補正、連写機能、スローシャッター制限、カラーモードなど設定項目は多彩だ。

　右下にあるFUNCボタンを長押しすると、プルダウンメニュー式で各種撮影機能を即座にセットすることもできる。普段はFUNCキー長押しで十分賄えるだろう。

　個々の機能は従来のLUMIXと同等。AFモードは高速3点など目的に応じて選べる。意外に強力なのが連写機能。無限連写にすると連写速度は遅くなるが、記録メディアが一杯になるまで撮影可能だ。

バッテリーは1000mAh。メディアはSDメモリーカード

　バッテリーは1000mAhの容量を持ち、CIPA規格で約280枚の撮影が可能だ。メディアはもちろんSDメモリーカードで、SDHCにも対応している。

　「お嬢様カメラ」といっても、極めてオーソドックスなLUMIXの進化系。薄くなり、FUNCボタンやインテリジェントISO感度モード搭載など、より機能的になった。

　シーンモードを駆使して凝った撮影をするのもいいが、個人的にはインテリジェントISO感度モードにしてサクサクと気軽に撮りまくるのが楽しいかと思う。

　手ブレ補正は強力だが、「このカメラは原則としてISO200以上には感度を上げたがらない」ために、思わぬところでブレることもあるので、その辺は気をつけつつ、手ブレ補正付で薄型軽量で広角もイケるモデルが欲しいという人は、お嬢様に限らず、是非一度手にとってみたい。