レビュー
» 2007年03月09日 18時49分 UPDATE

レビュー:高まった完成度、動画も楽しめる高音質ウォークマン――「NW-A805」 (1/4)

ウォークマンにもとうとう動画対応モデルが登場した。小型ながらも高精細な液晶は動画鑑賞にも十分に堪えうるが、本質としては、よりオーディオプレーヤーとしての完成度を高めた製品と言える。

[渡邊宏,ITmedia]

 とうとうソニーもウォークマンに動画再生対応モデルを投入してきた。2005年5月に発表されたNW-A1000/3000と同じく「Aシリーズ」の名前を冠しながらも、より洗練されたカードタイプとなって登場した「NW-A800」シリーズだ。

photo NW-A805(ピンク)

 「音楽の次は動画」とはポータブルプレーヤーについてだいぶ前から言われていたことではあるが、同社製品も含めて、いまだ市場で成功を収めた携帯動画プレーヤーは存在しない(動画再生が可能な第5世代iPodについて、アップルはあくまでも音楽プレーヤーだというスタンスを貫いている)。

 「携帯プレーヤーで動画」という難問に対して、どのような答えが用意されているのか、新製品をじっくり見てみよう。

現代的にリファインされたボディ

 今回試用したのは、2Gバイトのメモリを搭載した「NW-A805」(ピンク)。新製品はNW-A808(8Gバイト)/NW-A806(4Gバイト)/NW-A805(2Gバイト)と3つのモデルが用意されており、カラーはバイオレット/ブラック/ホワイト/ピンクの4色展開。NW-A808のみバイオレット/ブラックの2色だ。ちなみに、ソニースタイルからはシルバーの限定カラーモデル「NW-A808/S」(8Gバイト版)が用意される。

 外見上最大の特徴はカードタイプとなったボディデザインだ。曲線をいかしながら、光沢のあるメタルパーツが側面を縁取るという意匠はNW-S600/700と類似しているが、2インチのカラー液晶搭載に伴い、前面/背面はほぼフラットになっている。HDDを搭載したNW-A1000/3000をどこか彷彿させながらも、現代的にリファインしたデザインともいえるだろう。

 サイズは43.8(幅)×88(高さ)×9.1(厚さ)ミリ、最薄部は8.3ミリ。重さは53グラム。40(幅)×90(高さ)×6.5(厚さ)ミリ/40グラムのiPod nanoとそう変わらぬコンパクトサイズながらも、液晶は本製品の方が大きく、動画再生機能も備えている。薄さを追求するならばiPod nanoに軍配が上がるが、搭載された機能を考えれば、よくぞここまで詰め込んだものだと思う。

photophoto 側面の処理はNW-S600/700を連想させる(左)、iPod nanoとの比較

 前面には液晶と5方向ボタン(センターが再生/一時停止)、OPTIONボタン、BACK/HOMEボタン。ストラップホールと音量ボタンは右側面、底面にはNW-S600/700から採用された専用インタフェース「WN-PORT」とイヤフォンジャックが用意されている。ホールドスイッチも用意されているが、ちょっと設置場所は変わっていて、背面の下方だ。

photophoto 奇しくもiPod nanoと似たような底面(左)、スライド式のホールドスイッチはこの位置(右)

 液晶は2インチで、解像度はQVGA。なによりも高解像度の恩恵は大きく、2インチというサイズながらもアーティスト名などリスト表示すると7行の表示が可能で、一覧性も良好だ。

 OPTIONボタンの長押しで電源を入れると、NW-A1000(レビュー)とほぼ同様(「ビデオライブラリ」と「フォトライブラリ」が新設されているが)のメインメニューが現れる。NW-A1000のレビューの際に感じた、操作時の“もっさり”感は完全になくなっており、キー入力にあわせてキビキビと動作する。これはよい。

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