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感度100倍のお手軽デジカメ――オリンパス「FE-250」最新デジカメレビュー(2/3 ページ)

» 2007年03月13日 12時05分 公開
[永山昌克,ITmedia]

高感度の画質をチェックしてみる

 さて、肝心の高感度についてである。ISO感度は、AUTO撮影モードの場合に背面のFUNCボタンを押して設定画面を呼び出す。選べる感度は、明るさに応じてISO64〜400の範囲で自動的に感度が調整される「AUTO」のほか「ISO64/100/200/400/800/1600/3200/6400/10000」の9段階。このうちフル画素である800万画素モードで利用できるのはISO3200までで、ISO6400や10000を選んだ場合には約300万画素相当のモードに自動変更される。画素を加算することで高感度を実現しているためだ。

 以下の作例は、同一条件で感度のみを変更しながら撮ったもの。ざらざらとした暗部ノイズに関しては、ISO64から100、200、400とアップするごとに増え、ざらつきはISO800で最大になる。さらに上のISO1600ではノイズリダクションが強く働くため、ISO800よりも逆に低ノイズになる。その反面、解像感や発色性がやや損なわれる。

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photophotophoto 左上から順に、ISO64/100/200/400/800/1600/3200/6400/10000で撮影。露出補正は+0.3にセット。露出モードはプログラムAEのみなので、絞りやシャッター速度は当然カメラ任せである

 ISO6400と10000の画質については、小さいサイズでの表示や印刷なら、何とか許せるレベルといったところ。私としては、どんなに暗い場所でもこのISO6400や10000で人物の記念写真を撮るのは避けたいと思う。撮った相手に写真を渡してもあまり喜ばれない気がする。ストロボを使うか、光源を見つけるなど何らかの工夫で明るさを高めたほうがいい。最高感度は、ストロボが使えない場所でのメモ用途限定だ。

 むしろ最高感度よりも注目したいのは、ISO800〜3200程度の画質のよさである。以下の4枚は、同じ条件で最新デジカメ4台のISO1600を撮り比べたもの。同じオリンパスの上位シリーズの製品に比較すると、ノイズの少なさや色のバランスではFE-250が最も見栄えがいい。高感度画質に定評のある富士フイルムの最新機と比べても、発色傾向やシャープネスの違いは別として、低ノイズに関しては負けていない。

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photophotophoto 上がオリンパス「FE-250」、下が左から「SP-550UZ」「μ770SW」、富士フイルム「FinePix F40fd」で撮影。感度はISO1600で、露出モードはプログラムAEで統一。露出補正は機種ごとに最適な値を選んでいる

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