Human Playerは、IDや赤外線通信で登録データをやり取りできる。赤外線通信の場合、送信できるのはユーザー(最初に登録した人)に限られてしまうが、ID入力ならその制限はない。ドラクエの「復活の呪文」のようにカタカナ12文字を入力すると、その人を自分のHuman Playerに再現できる。入力作業はちょっと面倒だが、ファミコン時代の「ドラクエ2」に比べれば、なんでもないレベルだ。
このIDを利用すると、Human Playerの使い方が広がりそうだ。たとえば、有名人がBlogなどで自分のIDを公開したら、そのIDを自分のHuman Playerに登録でき、もし相性が良ければあこがれのアイドルとプレーヤーの中でデートなんて展開も夢ではない。それを見て喜んでいる姿はちょっとむなしい気もするが、こうした楽しみ方もアリだ。逆に、自分のIDを公開して他人のHuman Playerに登録してもらうこともできる。
バンダイでは、女王様ピン芸人こと「にしおかすみこ」を起用して「おまえらもID露出しな!」キャンペーンを展開する予定だ。女王様のIDを公開するほか、Blogやホームページで自分のIDを晒す――もとい露出してくれる人を大募集。公開した人の中から抽選で10名に「この世に10台しかない限定オリジナルHuman Player」が当たるという。どのへんがオリジナルかは「まだ秘密」(同社)だ。
バンダイは、Human Playerを玩具ではなく、コミュニケーションツールと位置付けている。その通り、とにかく“話のネタ”になるアイテムだ。たとえ初めて会った人でも、名刺代わりに赤外線通信で“自分を送信”すると相性まで診断できる(結果が思わしくなくても責任は持てない)。別記事でも触れたが、たとえば合コンに持っていったら確実に楽しめる。
残された課題は、果たして合コンの相手がHuman Playerを持っているか? という点だろう。だから、個人的にはHuman Playerが売れる――いや、“普及”することを期待している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR