起動にかかる時間は約3秒。最近のデジカメとしてはちょっと遅めだ。
閉じているときは、背面が全面液晶というデザイン。それも3.5インチだから超巨大だ。この状態で再生などはこなせる。そして本体を横に開くと、モニターの後ろからズームレバーや各種撮影用のボタンが現れるという構造だ。
後ろには十字キーがないが、それは右側面に。右側面にクリック付十字スティックと、MENU、Home、BACK、DISPボタンが用意されており、撮影以外は閉じたままでもこなせるようになっている。
3.5インチの液晶は約92.1万ドットで、とにかくでかくてきれい。かなり高精細である。が、でかい分、カメラ本体も大きい。「DSC-T100」(以下、T100)と比較してみたが、T100も3インチと大きなモニターを使ってるモデル。それでこれだけ差があるのだ。大きくて重いという感じ(もっとも、重さは本体で約204グラムとそう重たいわけじゃないのだが)。
レンズは38〜114ミリでF3.5〜4.3の屈曲光学系3倍ズームレンズ。CCDシフト式の手ブレ補正機構を持っている。撮影範囲は拡大鏡モードで1センチまで寄れる。CCDは1/2.5インチで620万画素。ISO感度は80から1000で顔認識機能はもたないなど仕様的には2006年型サイバーショットといっていいかと思う。
残念なのは、サイバーショットTで用意されていたグリッド表示(水平が傾かないように撮るとき便利)や、カラーモード(ビビッドカラーなどはない)、撮影後の画像確認機能(オートレビュー)がないこと。特に後者はどのデジカメも持っている機能なだけに疑問だ。
3.5インチの大型液晶を生かすべく、撮影時に右に小さく直前に映した5枚を表示してくれる機能や、左に撮影のメニューを表示してくれる機能もある。
動画は「DSC-M2」以来のISO準拠のMPEG-4動画。ファイル形式はMP4。圧縮率が高いので、より高画質な動画をより長時間撮れる。音楽プレイヤー機能も持っている。MP3専門で、ソニーとしてはめずらしくATRAC系には未対応だ。
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