電源スイッチを兼ねたモードダイヤルは、「オフ」から「撮影」「再生」「PC接続」へと回して選択していく。撮影モードの場合は、液晶モニタの開閉に連動して、自動的に電源をオン/オフしてくれるので、頻繁にモードダイヤルを操作する必要はない。もちろん、内蔵のレンズカバーも連動して開閉する。
さらに、クイックスタート機能も搭載しており、設定で「入」にしておくと、液晶モニタを閉じた際に電源オフではなく待機状態となる(モードダイヤルの上の動作表示ランプが緑色に点灯)。この場合は、液晶モニタを開いて再度撮影を行うのに約1.7秒しかかからない。ただ、待機状態は撮影一時停止状態の約7割の電力を消費し、また、通常の電源オフ→オンでも4〜5秒程度で撮影可能となるため、一般的な用途であればクイックスタートは使わなくていいだろう。
動画/静止画モードの切り替えスイッチなどはない。撮影モードではモードダイヤル中心部にある「撮影開始/一時停止」ボタンを押せば動画記録となり、上部にある「フォトショット」ボタンでは静止画記録が可能だ。ただ、再生モードに関しては、動画と静止画のサムネイル一覧を切り替える際、カーソルを最上部のタブの位置まで移動させる必要があるので、少々面倒かもしれない。
システム設定などのメニュー操作は、MENUボタンと十字キーで行う。また、撮影オプションを利用する場合も十字キーを押し込み、複数のページに分かれた設定項目を「↓」でめくりつつ、「↑」「←」「→」で実行すればいい。たとえば、1ページ目では、十字キーの上に「逆光補正」、左に「フェード」、右にヘルプモードが割り当てられている。
同様に、2ページ目では「カラーナイトビュー」「美肌モード」「テレマクロ」、3ページ目では「セルフタイマー」「フラッシュ」「赤目軽減」を設定可能で、さらに、マニュアル撮影モードなら、4ページ目として「白バランス」「明るさ(絞り・ゲイン)」「シャッター速度」が表示され、5ページ目はマニュアルフォーカスということになる。
再生操作も同様で、十字キーの上で「再生/一時停止」、左右で「早戻し」「早送り」となる。また、一時停止状態であれば左右でコマ送りとなり、そのまま押し続ければスロー再生される。ちなみに、早戻し/早送りは2秒単位でパラパラと表示される感じで、6〜7秒で1分程度のシーンが流れていくという速度だ。
このほかに用意されている操作ボタン類といえば、ズームレバーとオート/マニュアル切替スイッチくらい。ズームは光学12倍で、レバーは小さいながらも低速から高速まで思いどおりに反応してくれ、なかなか操作しやすい。手ブレ補正は光学式で、最望遠で撮影した映像を見ても効きは上々といえ、動きに不自然さも感じられない。
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