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パイオニア、「EXシリーズ」に新トールボーイ「S-3EX」追加パイオニアスピーカー誕生70年

» 2007年05月15日 19時06分 公開
[ITmedia]

 パイオニアは5月15日、高級スピーカーシステム「EXシリーズ」の新製品「S-3EX」を発表した。3Wayバスレフ型のトールボーイスピーカー。価格は1本36万7500円。6月下旬に発売する。

photo 曲面(プレシジョンカーブ)のキャビネットを採用した「S-3EX」。各ユニットが発する音のタイムアラインメントを最適化する

 プロ用スピーカー「TAD」の技術を投入した「EXシリーズ」の最新モデル。16センチコーンウーファー×2とCSTドライバーによるミッドレンジ/トゥイーターの3Wayダブルウーファー構成だ。CSTドライバーは、「TAD-Reference One」や「S-1EX」のコアテクノロジーとして採用されている同軸スピーカーユニット。ミッドレンジユニットの中央に新開発の「セラミックグラファイト・トゥイーター」を装着し、それぞれの音響的な中心を時間軸でも揃えた。セラミックグラファイト振動板の採用により、高域再生限界100kHzに達するという。

 一方のウーファーは、従来の「EXシリーズ」同様、アラミド織布とカーボン不織布を積層構造にした独自コーンを採用。また新開発の「LDMC磁気回路」により、磁気ギャップ内の磁束分布を前後対称かつ均一にすることで、不均一な磁束による歪を大幅に低減した。

 エンクロージャーは、シミュレーションによりスピーカーユニットやポートの位置を最適化し、定在波の発生を抑えた。エンクロージャー内部に音響管を配置することで定在波を抑える「AFASTテクノロジー」を採用。さらに各ユニットが発する音のタイムアラインメントを最適化するバッフル形状「プレシジョンカーブ」を採用し、リスナーの耳に届くまでの時間を同一にした。60ミリ厚のMDF材と亜鉛ダイキャストによる3点支持脚が支える。

 再生周波数は30Hz〜100kHz。インピーダンスは6オーム。最大入力は160ワット(JEITA)。なお、音質チューニングは、ロンドンにある「Air Studios」とのコラボレーションにより行われた。このため、キャビネットにはAir Studiosの紋章が入る。

 外形寸法は、350(幅)×1224(高さ)×541(奥行き)ミリ。重量は48キロ(1本)。グリルネットとスパイク受け(×3)が付属する。

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