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ラジオをPCで快適録音――サンコー「USB AM/FM RADIO」(1/2 ページ)

» 2007年05月17日 10時48分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 最近、どうもラジオが再評価されているようだ。このラジオとは実用化試験放送ながらも4月から局数を増やしているデジタルラジオではなく、これまで通りのAM/FMラジオ。筆者の周りだけの現象かと思いきや、オリンパスイメージングのHDDラジオ「ラジオサーバー VJ-10」のレビュー記事人気を博したことからも、世間一般的にラジオを再評価する機運はあるようだ。

photo サンコーの「USB AM/FM RADIO」

 ただ、「ラジオを聴く」という行為が旧来のスタイルのままで再評価されているというより、「ラジオのコンテンツ」が再評価されているというべきかも知れない。より正確に言えば、ラジオのコンテンツを時間的/場所的な制約なしに楽しみたいという需要が表面化したのだろう。

 ラジオを録音して別の時間/場所で聴くというスタイルは以前から存在しているが、AMラジオについてはまだ録音メディアの主流はMDにとどまっている。PCの利便性とAM/FMラジオ録音を融合させた製品は前述のVJ-10のほか、TalkMaster(サン電子)などが市場にあるが、安価な製品でも3万円近くしてしまい、「ラジオ録音」という手軽な感のある言葉のイメージからは遠ざかってしまう。

 そんなときに活用したいのが、サンコーの「USB AM/FM RADIO」だ。

 この製品は、USBでPCと接続するラジオチューナー。PCのUSBポートに接続することで、AM/FMラジオの受信やタイマー録音が行える。小型の無線ルーターのような外観で、サイズは111(幅)×95(高さ)×17(厚さ)ミリ(スタンド除く)。USBバスパワーで駆動するためにACアダプターは不必要なので取り回しにはさほど苦労しないが、利用時にはUSBケーブルとオーディオケーブルだけは接続しなければならない。

photophotophoto 正面/背面/側面。背面の端子を除けば、まったくインタフェースの類はない

 完全にPC周辺機器としてデザインされており、選曲や音量調整、録音設定などはPCのソフトから行うスタイルとなっている。そのため、ボディには電源を含めてスイッチ類は一切用意されていない。用意されているのは、背面のUSB、3.5ミリのオーディオ出力、付属FMアンテナを取り付けるためのアンテナ端子のみ。潔い割り切りぶりといってもいいだろう。

 利用に際して必要なソフトはパッケージに同封されておらず、サンコーのWebサイトからダウンロードする必要がある(ダウンロードページ)。ダウンロードしたソフトを展開し、本製品をPCに接続すれば準備は整う。USBだけではなく、オーディオのプラグもPCのマイク(あるいはライン)へつないでおくことを忘れないように。

photophoto ダウンロード提供されている専用ソフト(左)、付属のUBS/オーディオケーブルは結構長め(右)
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