設定が終わり、後は撮るだけっ、ではあるが、有名な建物や同行者との記念写真ばかりではありきたり。
まず帰国してからのことを想像しよう。
降りた駅の名前は? 泊まったホテルの外観は? 部屋は? 食事をしたカフェは? 食事は?
いちいち撮らなくてもいいんだけれども、具体的な写真が残ってると思い出すときの手助けになる。
特に微妙な文化の違い……それこそ電源コンセントの形も、照明の使い方も、建物の壁も、お菓子のパッケージも、そんなものがあとで懐かしく思える。
海外旅行なら、印象に残ったものの写真や記念写真のほかにこういう説明的な写真も残しておくのがお勧め。
写真を順番に見たら、その日に何をしたかを過不足なく思い出せるといい。
昔はよく「写真に撮るよりは肉眼でしっかり見て全身で味わい、記憶に留めておこう。写真ばかりとって終わるのはもったいない」といわれたものだけど、コンパクトデジカメなら、液晶モニターを見ながら気楽に撮れるので、そんなこともない。
あ、と思ったらデジカメを……それこそカメラを目の前に構えなくても、胸の辺りでもお腹の辺りでもいいから「五感で現地を楽しみつつ、さくっと記録に残す」感じで撮っちゃえばいいと思う。そういう写真なら1枚撮影するのに5秒もかからないわけで、そんな写真の中に後で旅を思い出すのに役立つカットがまじってたりするものなのだ。
その中で、写真に残しておきたいと思う印象的な風景だけは、真面目にしっかり撮る。お気に入りの写真が撮れるよう、いろんな角度で撮ったりする。日差しひとつで雰囲気も変わるしね。
お気楽写真&説明的な写真6割で真剣な写真2割くらい。残りの2割は……たいていは「何故そんなのを撮ったのか思い出せない謎の写真」である。
まあそんなんでいいのではなかろうか。
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