薄型テレビ向けのスピーカー内蔵ラックが増えてきた。その背景には、省スペース化に対する根強い需要にくわえ、フロントサラウンド技術の進歩、そしてAVアンプを一括制御できるHDMIコントロールの登場など、いくつかの要素がある。とくにHDMIで制御できるタイプに関しては、各社とも顧客囲い込みに繋がるだけに力が入っているようだ。
各社の製品を眺めると、種類はさほど多くない。しかしタイプはさまざまで、5.1ch化を前提にフロントスピーカーだけを内蔵したものから、フロントサラウンドシステムを搭載してシステムを完結させるもの……それも2.1chから5.1chまで幅広く用意されている。そこで今回は、前半でHDMIコントロール対応のモデル、後半では幅広く使える汎用的なスピーカー内蔵AVラックを紹介しよう。
製品型番 | SC-HTR200 | SC-HTR300 |
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対応テレビサイズ | 32V型〜42V型(天板80キロ、棚板12キロ、底板20キロ) | 37V型〜50V型(天板80キロ、棚板12キロ、底板20キロ) |
スピーカー構成 | フロントL/R、センター、サブウーファー(3.1ch) | |
内蔵アンプ | 総合出力220ワット(フロント40ワット+40ワット、センター40ワット、サブウーファー100ワット) | |
入力端子 | 光デジタル×2、同軸デジタル×1、HDMI入力×1、HDMI出力×1 | |
外形寸法 | 1080(幅)×400(高さ)×458(奥行き)ミリ | 1300(幅)×400(高さ)×458(奥行き)ミリ |
重量 | 約42.1キログラム | 約47.1キログラム |
価格 | オープン | |
パナソニックが「VIERAリンク」対応機器としてラインアップに加えた3.1chラックシアター。対応するテレビとの組み合わせなら、テレビのリモコンで音量調整やサラウンドモードの変更、電源一斉オフが行える。
HTR200は42V型、HTR300は50V型のビエラを載せたときに横幅がほぼ揃うサイズ。天板には配線用の凹部を、また棚板が3段階で調節できるなど、細かい使い勝手にも配慮した。サブウーファーに不要な低音振動をカットする「振動キラー」を搭載したことで、ガラス扉を備えることができたのも特徴だ。
ドルビーデジタル、DTS、AACのデコーダーを搭載するほか、ドルビー・プロロジックやドルビー・バーチャルスピーカーをサポートしており、2ch音声もバーチャルサラウンド再生が行える。「リアルセンター機能」と呼ばれる独自技術でラックの天板に設けたセンタースピーカーの音を画面前方に定位させることができるのも嬉しい機能だ。
製品型番 | RHT-G800 |
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対応テレビサイズ(耐荷重) | N/A |
スピーカー構成 | 5.1ch |
内蔵アンプ | 総合出力470ワット(フロント70ワット+70ワット、センター70ワット、リア70ワット+70ワット、サブウーファー120ワット) |
入力端子 | HDMI入力×2、HDMI出力×1、光デジタル×3、同軸デジタル×1、アナログ音声入力×2 |
外形寸法 | 1115(幅)×495(高さ)×4500(奥行き)ミリ |
重量 | 約59キログラム |
価格 | オープン |
ソニー「ブラビア」の専用オプション。天板はガラス製で、ディスプレイ部が上から透けて見える洒落た構造。がっちりとした側板や、インシュレーターを思わせる太い脚部は硬派な印象を与える。同社のHDMIコントロールに対応し、同時発表の新ブラビアシリーズと組み合わせると音量調整および一括電源オフが可能だ。J-5000シリーズなら、リモコンの「シアター」ボタンを押すだけで電源や音声モードを変更できる。
アンプは32bitの「S-Master」。同社のバーチャルサラウンド技術をもとに開発された「S-Forceフロントサラウンド」を搭載し、フロント側だけで5.1chサラウンド音場を再現する。ドルビーデジタル、DTS、AAC、ドルビー・プロロジック、プロロジックII、リニアPCMの各フォーマットに対応。
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