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量産型「マノイ PF01」、新カラーで発売

» 2007年05月29日 20時41分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 京商は5月29日、1/5スケールのヒューマノイドロボット「マノイ PF01」の通常販売モデルの発表会を行った。4月1日より先行販売された限定モデルに改良を加えている。販売は6月30日からで、予約は6月10日から。生産台数は300台。価格は19万9500円。

photo カラーはWebによるアンケートで最も人気の高かった「スパークリングライム/トワイライトグレーメタリック」を採用。愛嬌のあるルックスだ。

 「マノイ」は同社と近藤科学、ロボ・ガレージが開発したホビーロボット。マノイ PF01は、近藤科学製のアクチュエーター17個を搭載し、ロボ・ガレージのロボットクリエイター高橋智隆氏がキャラクタースーツのデザインを担当している。先行販売モデルとはカラーが異なるほか、肩駆動部などの改善で運動性能を高めた。全高は400ミリで、重さは約2キログラム。組み立てキットの販売のみで、組み立て所要時間は平均10時間だという。

 動きや傾きを検知するジャイロセンサーを搭載し、自らバランス補正を行うことが可能。倒れた場合も自力で起き上がることができる。動力にはリチウムポリマーバッテリーを用意し、電圧・電流・温度を監視するセンサーも備えることで安全性を高めている。連続歩行時間は約40分〜50分で、動作によっては1時間ほど動き続けるという。充電器には、約1時間でフル充電できる高速充電機能も備えた。

 また、高い拡張機能も同製品の特徴。最大32個のセンサーを搭載できるセンサーボードをオプションで用意し、タッチセンサーや人感センサー、距離センサー、デジタルコンパス、簡易マイク、三軸加速度センサー、音声ボード(RCB-3 音声ユニット MANOI/DO3)などを個別に販売する。

photophoto マノイ PF01の胴体内部(左)。頭部は拡張オプションの装着に備え、スペースを多めにとったデザインにしたという(右)

 デモンストレーションでは、実際にこれらのオプションを取り付け、自律行動を設定されたマノイPF01が自己紹介を始めた。頭部に付いたタッチセンサーに触れると、音声ボードを使いしゃべりだす。音声パターンは最大50音で、各アクションに音声をつけることができる。もちろん音声は自作可能。デモのマノイ PF01は、歩くと「よいしょ」、起き上がる時は「やれやれ」など、人間味あるひと言で見る人を楽しませた。

 そのほかにも、搭載される機能を組み合わせて使うことで、様々な動作を設定することが可能だ。「マノイ PF01のポテンシャルは、まだまだ使い切れていない。ユーザーの創意工夫次第で無限の可能性がある」(ロボガレージの高橋智隆氏)

 今回、特典付き先行予約イベントを6月16日に東京の「ツクモROBOT王国(パソコン本店)」「アールティ」「KONDO ROBOSPOT」、大阪の「ツクモROBOT王国(なんば店)」「ロボットファクトリー」で、17日には名古屋の「ツクモROBOT王国(名古屋1号店)」「ロボットミュージアム」で行う。イベント当日に予約すると特典としてマノイがデザインされたMANOI USBメモリ(128Mバイト)を商品受け取り時にもらえる。また、23日から2日間、東京ミッドタウン内のインテリア家電ショップ「Idea Digital Code」でもイベントを行う予定。

photophoto 片足でバランスをとるマノイ PF01(左)と、起き上がるマノイ PF01(右)。

 さらに、マノイPF01と昨年発売された「マノイ AT01」による「第2回 KYOSHO アスレチクス ヒューマノイドカップ」を12月8日から2日間開催する。場所は「秋葉原 UDXビル」2階のイベント会場。「命をあたえるように、自分だけのロボットを作っていただきたい。大会の国際化も考えており、世界20カ国に販売デリバリー網を持つ当社のノウハウで、マノイの「世界陸上」ができるような競技環境を目指していく」(同社)。

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