日立アプライアンスは6月5日、縦型洗濯乾燥機の新製品“ビートウォッシュ 湯効利用”「BW-D9HV」を発表した。よく使う運転内容を設定・登録できる“わがや流”機能を新たに搭載。お風呂の残り湯を活用する節水機能にも磨きをかけた。7月1日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では21万円前後になる見込みだ。
独自形状のパルセーター(回転翼)を使い、衣類を上下に振動させながら高濃度の洗浄液をふりかける“ビートウォッシュ”新製品。洗濯容量は9キログラム、乾燥容量は7キログラムの家族向けで、「最新のインテリア潮流にあわせて新色の“ショコラ”をはじめ3つのカラーを用意した」(同社)。
洗濯・乾燥では、「念入り」「ため洗い」など8種類のプリセットコースが用意されているが、このうち「標準」を除く7種類は細かい設定を変更できる。具体的には、洗濯槽の水位、洗い時間、すすぎ方、すすぎ回数など7項目が対象となっており、その組み合わせは約8万通りにおよぶという。「たとえば、赤ちゃんの衣類は多めの水でしっかりすすぎたい、子どもの体操着は汚れがひどいから念入りに洗う、といった個々のニーズに対処できる」。
設定した内容は、洗濯機の内蔵メモリに3セットまで保存可能だ。「操作パネルの“わがや流1〜3”に設定を登録しておけば、次回は電源オン→わがや流ボタン→スタートボタンでいつもの洗濯が始まる。洗濯のたびに各項目を変更する必要はない」という。
節水機能は、すすぎや乾燥の行程でも風呂の残り湯を活用できるように進化した。湯船から残り湯を汲み上げるポンプは新開発の「新・湯サイクルエンジン」となり、ブラシレスインバーターモーターによる流量切替制御が可能。洗濯時は毎分10リットル、乾燥時には毎分0.4リットルのお湯を汲み上げる。
洗濯・乾燥に使用する水の量は、水道水利用時で約108リットルだが、「お湯取り」(残り湯の活用)を併用すると水道水は約25リットルで済む(残り湯分169リットル使用)。有効利用する残り湯は、従来機と比較して約3割アップさせ、水道水の使用量は従来の約4割にまで削減するという。
従来機の特徴であった「高効率水冷除湿方式」は継承した。乾燥時にも湿気を外部に出さないため、脱衣所などのカビや湿気を抑える。このほか、ボタンを押すと洗濯槽内の照明が点灯する「槽内照明」、洗濯時にも槽内を確認しやすい親水性酸化チタン(ミラクルチタン)コーティングの内蓋ガラスなど新しい機能を追加した。ミラクルチタンコートは、内蓋に水滴を付きにくくするほか、乾燥運転時にガラスの曇りを防ぐ効果がある。
また同日、日立アプライアンスは8キロ/4.5キロの洗濯乾燥機「BW-D8HV」、8キロタイプの全自動洗濯機「BW-8HV」など計4機種をリリースした。価格と概要は下記の通り。
製品型番 | 洗濯容量 | 乾燥容量 | 店頭想定価格(価格はオープン) | 発売日 |
---|---|---|---|---|
BW-D9HV | 9キログラム | 7キログラム | 21万円前後 | 7月1日 |
BW-D8HV | 8キログラム | 4.5キログラム | 17万円前後 | 7月1日 |
BW-8HV | 8キログラム | (化繊4キロ) | 11万円前後 | 7月1日 |
BW-7HV | 7キログラム | (化繊4キロ) | 10万円前後 | 7月1日 |
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