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デジタル時代の「卓上テレビ」――東芝「gigabeat V401」レビュー(1/3 ページ)

» 2007年06月11日 12時12分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ワンセグ機能を搭載したユニークなHDDポータブルプレーヤー「gigabeat V」シリーズに「gigabeat V801/V401」が追加された。

 このシリーズは2006年5月発表の「gigabeat V30T」を元祖に、録画関連機能を強化した「同 V30E/V60E」と進化してきたが、基本的なボディデザインは変更されていなかった。新製品は全体的なブラッシュアップを進めるとともに、4インチのワイド液晶を搭載し、外見上も変更が加えられている。40GバイトのHDDを搭載した「gigabeat V401」を、既存モデルとの差異を中心にチェックしてみよう。

photo gigabeat V401(ボルドーブラウン)。このほかにもホワイトとブラックが用意されている。gigabeat V801はホワイト/ブラックのみ

 本体の右側に主な操作インタフェースを並べるレイアウトは既存モデルから変更されていないが、やはり目を引くのは、480×272ピクセルの4インチワイド液晶だ。これまでのモデルは320×240ピクセルの3.5インチ液晶だったのでサイズとしては0.5インチの大型化に過ぎないが、ワイド化されたことでかなり存在感は増している。

 細部の仕上げも変更されている。既存モデルではボタン類がシルバーでメッキされていたり(V30E クリムゾンレッド)、ボディカラーとは異なる色調でツートンのように処理されていたが(V30E マットブラック)、新製品では基本的にボディにとけ込むような色とデザインに変更された。また、全体的に直線を主体にしたデザインに改められており、“テレビっぽさ”が増している。

photophotophoto 全体としては直線を基調にしているが四隅は微妙にアールが付けられており、さほど角張った印象はない。液晶下にスピーカーが設けられているのも、薄型テレビのような雰囲気作りに一役買っている

 本製品のサイズは124.5(幅)×75.5(高さ)×18(奥行)ミリ(最厚部24ミリ)。液晶サイズが大型化しているものの、同時に画面の細枠化が進められたおかげか、既存モデル(gigabeat V30Eは124×75×19)とほぼ変わらない。重さは約244グラム。

 既存モデルから本体右側に厚みのあるデザインとなっているが、その厚みはさらに増しており、“出っ張り”という大きさにまでなっている(その部分にバッテリーが内蔵されているためと思われる)。その出っ張りは本体を右手に持つとグリップとして機能するが、スマートさに欠けるように思えるのも事実だ。

 基本的な操作インタフェースは変更されていないと前述したが、1つだけ新設されたボタンがある。上側面の「DISP」で、長押しするとディスプレイのバックライトが消灯し、電池寿命を延ばすことができる。また、ワンセグの視聴中にワンプッシュすると番組情報を表示する(長押しはバックライトオフ)。

photophotophoto 重量バランスが悪いわけではないが片手で長時間保持するのは少々厳しいか(左)、上側面に新設された「DISP」スイッチ(中)。3インチワイド液晶をはじめとした充実したテレビ機能を持つ携帯電話「W44S」との比較(右)
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