　ユニデンは6月12日、液晶テレビの新製品「TL42ZAZ1」（42V型）、「TL37AZ1」（37V型）、「TL19TX1」（19V型）を7月10日より順次販売開始すると発表した。価格はTL42ZAZ1が17万9800円、TL37AZ1が13万9800円、TL19TX1が4万6800円。販売は「ユニデンダイレクト」をはじめとした直販サイトと電話／FAXのみで行われる。予約受付はTL42ZAZ1とTL37ZAZ1が6月25日より、TL19TX1が7月10日より。

左から「TL42ZAZ1」（42V型）、「TL37AZ1」（37V型）、「TL19TX1」（19V型）。TL42ZAZ1とTL37ZAZ1はパネルサイズの違いを除くと、外見上の違いはほぼない。カラーはそれぞれブラック／ホワイトの2色


製品名	TL42ZAZ1	TL37AZ1	TL19TX1
画面サイズ	42V型	37V型	19V型
解像度	1920×1080ピクセル		1440×810ピクセル
輝度	500カンデラ／平方メートル		300カンデラ／平方メートル
応答速度	6ミリ秒		5ミリ秒
デジタルチューナー	なし		あり（データ放送／双方向サービス非対応）
HDMI	2（PC対応）		1（PC対応）
コンポーネント入力	2		1
コンポジット入力	2		1
Sビデオ入力	1（コンポジット兼用）		なし
本体サイズ（幅×高さ×奥行き）ミリ	1108×826×352	975×735×352	475×465×215

新パネル搭載の「TL42ZAZ1」「TL37ZAZ1」

「TL42ZAZ1」（ホワイト）

　同社は既に42V／37型のフルHDモデルを販売しているが、新たに用意される「TL42ZAZ1」と「TL37ZAZ1」はともに新開発のパネルを搭載した。新パネルはパネルの1枚1枚にあわせた補正を行い放送に最適なガンマ値「2.2」を可能な限り再現する「ガンマ・オプティマイゼーション」や、1つの画素内に複数の領域を形成することで視野角による色変化を抑える「マルチドメイン画素構造」といった特徴を持つ。

　そのほかにも、複数の色領域を個別に補正し、鮮やかな出自然な色を再現する「マルチドメインカラーマッピング」や、映像の輪郭とノイズを自動判別し輪郭だけを鮮明にする「インテリジェントクラリティ」などの機能も備える。また、HDMI／コンポーネントからの1080p入力を内部で損なうことなく表示する「ピュアFHDプロセッシング」も実装されている。

　「価格も、性能の一部と考える」という同社のコンセプトを具現化するようなモデルで、インチあたり約4200円（TL42ZAZ1）という低価格を実現するかわりに、デジタルチューナーは搭載されていない。「CATVを引いていたり、デジタルチューナー付きレコーダーを既に持っているなどの理由で、デジタルチューナーを必要としないユーザーも相当数存在している。（新製品は）機能の取捨選択で最適な価格を実現したモデルと考えている」（同社）

背面のインタフェース（左）、リモコン（右）。デジタルチューナーが搭載されていないので、リモコンは非常にシンプル

　カラーは従来モデルに引き続きホワイトとブラックの2色。背面に集中したインタフェースやシンプルなリモコンのデザインも同様だ。インタフェースはHDMI×2、コンポーネント入力×2、Sビデオ入力×1、ビデオ入力×2などを備える。HDMIのバージョンは1.2aとなっている。

2011年以降のスタンダード19V型「TL19TX1」

「TL19TX1」（ホワイト）

　19V型のTL19TX1は「2011年以降のスタンダードを意識した」（同社）というパーソナル向けモデル。EPG字幕対応のデジタルチューナーをはじめ、コンポジット／コンポーネント／HDMI（PC対応）も用意されるなど、1台でテレビ視聴からゲーム、PC接続までこなせるように意図されている。

　同時発表の大画面モデル「TL42ZAZ1」「TL37ZAZ1」と同じくマルチドメインカラーマッピングやインテリジェントクラリティ、ピュアFDHプロセッシングなどの高画素技術を備えているが、テレビ用ではなくモニター用液晶パネルを利用しているため、1440×810ピクセルという液晶テレビとしては珍しい解像度となっている。

　EPGはシンプルな4局／3時間のラテ欄方式。チューナーは地上デジタルチューナーのみとなっており、アナログ放送は視聴できない。