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この夏“買って得する”一生ものヘッドフォン選びバイヤーズガイド(3/4 ページ)

» 2007年06月20日 11時27分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

HP-M1000(ビクター)

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製品特徴:フラットな特性とワイドレンジさを誇る大口径50ミリ高磁力ネオジウムドライバーユニットを採用。反転ハウジングにより片耳だけのモニタリングが可能うえに折りたたみ機構も搭載。着脱式コードを左右どちらにも取り付けることができるのはとても便利。

音の特徴:ダイナミックで抜けの良いサウンドでありながらも、ドンシャリにはならず、音楽の細部を見通しよく再生してくれる優秀機。モニターライクなヘッドフォンが欲しいけれども、つまらない音はイヤ、というわがままな人に。

音の傾向
ダイナミック ―○――― ナチュラル
ウォーム ―○――― クール
ボーカル ――○―― クラシック

ATH-A900(オーディオテクニカ)

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製品特徴:専用設計の53ミリ径ネオジウムマグネットドライバーやボビン巻きOFCボイスコイル、高剛性アルミハウジング、布巻Hi-OFCケーブルなど、随所にコダワリの高品位パーツを採用。装着時の圧迫感を低減するトータルイヤーフィット設計にも注目。

音の特徴:ナチュラルな中低音と、わずかにハスキーな高音との組み合わせが絶妙な雰囲気を生み出している。帯域バランスとしては癖のないフラットな印象を持つが、音の厚みは充分に感じられ、楽器やボーカルはイキイキとしている。

音の傾向
ダイナミック ―――○― ナチュラル
ウォーム ―――○― クール
ボーカル ――○―― クラシック

MDR-F1(ソニー)

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製品特徴:スピーカー部が中空に浮いたデザインを採用する、ユニークなヘッドフォン。低域ボリュームに不利な形でありながらも、独自技術で密閉型に劣らない低音を確保。マグネシウム合金フレームやジュラルミンヘッドバンドの採用により、わずか200グラムという軽さを誇る。

音の特徴:現代的なサウンドというべきか、高域が堅めで歯切れの良いダイナミックな音。とはいえドンシャリにはならず、あくまでも原音をストレートに表現してくれる。密閉型の蒸れが気になる人にはベストな選択のひとつとなるはず。

音の傾向
ダイナミック ――○―― ナチュラル
ウォーム ―――○― クール
ボーカル ○―――― クラシック

RH-A30(ローランド)

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製品特徴:ネオジウムマグネット使用の45ミリドライバーを搭載した、モニター用ヘッドフォン。最大許容入力は1600ミリワットと大音量にもゆがみにくい設計となっている。またオープンエア型を採用するなど、長時間の使用にも苦痛を感じさせない配慮がなされている。

音の特徴:ストレートでゆがみの少ない、まさにモニター用ヘッドフォンの手本といえる製品。余分なエフェクトがないぶん、低音のボリュームはそこそこだし音全体に迫力もないが、本来の音を楽しみたいという人にはベストな選択となるだろう。

音の傾向
ダイナミック ――○―― ナチュラル
ウォーム ――○―― クール
ボーカル ――○―― クラシック

K271STUDIO(AKG)

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製品特徴:レコーディングスタジオやライブステージなどでも使われる、AKGのニューモデル。密閉型を採用し、デジタルソースのサウンドを忠実に再生するワイド&フラットな特性と明瞭な解像度を誇る。ケーブルをヘッドフォン側でも着脱可能な機構をもつ。

音の特徴:モニター用らしく解像度をしっかり確保しつつも、脈動感のある気持ちよい音楽を聴かせてくれるのがAKGらしい。フラットな特性を意識しているのか、中域の厚みは少し心許ない印象をもつが、豊かな音楽性はそれをカバーしてあまりある。

音の傾向
ダイナミック ―○――― ナチュラル
ウォーム ――○―― クール
ボーカル ―○――― クラシック

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