オンキヨーは6月22日、フルハイビジョン映像や、Blu-ray DiscやHD DVDに収録される次世代サラウンド音声(PCM/ビットストリーム対応)などを伝送することができるHDMI ver.1.3a規格に対応したAVアンプ「TX-NA905」と「TX-SA705」発表した。発売予定日は8月1日で、価格はTX-NA905が33万6000円、TX-SA705が12万6000円。
TX-NA905は、全チャンネル200ワットの定格出力を持つ上位機種。Silicon Optix製の映像処理回路「HQV Reon-VX」を搭載し、従来のテレビ放送やハイビジョン放送、DVDプレーヤーなどの映像信号を、フル10bit処理により1080pにまでアップコンバートする。また、デジタル映像特有のモスキートノイズやブロックノイズも低減できるノイズリダクション能力を備えている。
ボディは、AVアンプでは難易度の高いプリアンプ/パワーアンプ部の独立構造を実現。新設計のパラレルプッシュ・プル回路や左右のチャンネルを対称に配置するシンメトリー構造の採用で、電源部とパワー部の経路を最短化した。電源部には大容量のトロイダルトランスを搭載して電力供給の安定性とパワーを高めた。
また、インターネットラジオ再生機能、AMXやクレストロンなどを用いたシリアルコントロールができるLAN端子、USBを介しての音楽ファイル再生機能を備える。
TX-SA705は全チャンネル130ワットの定格出力。HQV Reon-VXは搭載しないが、輪郭を補正する高画質技術を備えたファロージャ製「DCDi」を装備。HDMIアップコンバート対応のビデオコンバーターも搭載した。
TX-NA905/TX-SA705ともに、HDMI ver.1.3aのインタフェースを備え、DeepColorにも対応。また、Dolby TrueHDやDTS-HD Master Audioのロスレス(データ欠損の起こらない)音声データの転送も可能になっている。さらに、パナソニックの「VIERAリンク」など、HDMIによる機器コントロール機能を備えたテレビやDVDプレーヤーなどと連動したリモコン操作が可能で、電源などのコントロールができる。
そのほか、映像と音声のずれを補正するAVシンク機能、オートスピーカーセットアップ「Audyssey MultEQ XT」機能、グランド電位の安定化、「WRAT」(Wide Range Amplifier Technology)技術による再生時のワイドレンジ化、小さなボリュームでの音質を高めるオプティマムゲイン・ボリュームなどの特徴を備えた。
サイズはTX-NA905が435(幅)×194(高さ)×458.5(奥行き)ミリ、TX-SA705が435(幅)×174(高さ)×377(奥行き)ミリ。入出力の端子類は以下の通り。
TX-NA905 | |
---|---|
HDMI | 入力×4、出力×2 |
映像入力 | D端子×3、コンポーネント×3、Sビデオ×6、コンポジット×6 |
映像出力 | D端子、コンポーネント、Sビデオ×2、コンポジット×2 |
音声入力 | デジタル×6(光×3、同軸×3)、アナログ×11(2ch×10、7.1ch) |
音声出力 | デジタル(光)、アナログ×3(2ch×2、7.1ch) |
スピーカー出力 | 9(バナナプラグ対応) |
ヘッドフォン端子 | 1 |
その他 | RS232端子、イーサネット端子、USB、RI端子 |
TX-SA705 | |
---|---|
HDMI | 入力×3、出力×1 |
映像入力 | D端子×3、コンポーネント×3、Sビデオ×5、コンポジット×5 |
映像出力 | D端子、コンポーネント、Sビデオ×2、コンポジット×2 |
音声入力 | デジタル×6(光×3、同軸×3)、アナログ×9(2ch×8、7.1ch) |
音声出力 | デジタル(光)、アナログ×3(2ch×2、7.1ch) |
スピーカー出力 | 7(バナナプラグ対応) |
ヘッドフォン端子 | 1 |
その他 | RS232端子、RI端子 |
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