イー・レヴォリューションは7月25日、流通向けの商談会で“ツンデレ標準搭載テレビ”こと、音声ガイダンス搭載のポータブルワンセグTV「SEGNITY」(セグニティ)を公開した。
SEGNITYは、もともとタカラトミーが企画し、今年7月の発売を計画していた。しかし、さまざまな“大人の事情”で製品化を一時中断しており、最近になって関連会社のイー・レヴォリューションが販売を引き継ぐ形で発売が決定したという。発売は9月下旬の予定で、価格はオープンプライス。実売価格については「1万5000円から2万円のレンジを想定している。ポータブルワンセグテレビの最安値を目指したい」(同社e-LIFE事業部の小田切和弘事業部長)。
外形寸法は99(幅)×61(高さ)×22(厚さ)ミリの「定期入れサイズ」。画面は2.7インチのTFT液晶で、ワンセグの字幕表示は可能だが、EPGの搭載は検討中。またmini SDカードへの録画機能や外部出力端子が省略されるなど、極めてシンプルな仕様だ。電源は単四形乾電池×4本もしくはUSB給電(ミニB、ケーブル別売)に対応する。
代わりに強化されたのが、ツンデレ仕様の音声ガイダンス機能だ。ツンデレとは、普段はツンツンとつれない態度なのに、ある条件下ではデレデレと好意を示すようになる女性キャラクターやストーリーのこと。SEGNITYでは、電源やチャンネル、音量などを操作すると女性の声で音声ガイダンスが流れるのだが、使用状況によって態度がかなり変わる。
たとえば、電源をオフにする場合、当初は「べ、別にさみしくなんかないんだからね!!」とツンツンした態度。しかし、使っているうちに「そっ しょうがないわね さよならっ!」となり、さらに「えー帰っちゃうの?」などとフレンドリーになってくる。ただし、仲良くなっても、しばらく電源を入れずに放置していたりすると、再びツンツンに戻ってしまうので注意が必要だ。
製品版では“ツンデレキャラ”のイメージにあった声優(未公表)が声を担当するほか、音声と一緒にキャラクターの静止画像を表示する機能も備える。「ワンセグ放送では、チャンネル切替時に数秒のタイムラグが生じるため、この時間を利用してキャラクターを表示する。ただし、電源オンのときは利便性を考えてすぐにテレビ映像が出るようにした」(同氏)。さらにminiSDカードスロットを使い、画像と音声ファイルを入れ替えることも可能だ。
同社では、企業のプロモーションなどのため、オリジナル仕様のSEGNITYを提供することも検討している。ツンデレに限らず、さまざまなキャラクターのテレビが登場する可能性がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR