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富士フイルムの“最強フルオート”――「FinePix F50fd」

» 2007年07月26日 11時24分 公開
[ITmedia]

 富士フイルムは7月26日、コンパクトデジカメ「FinePix F50fd」を8月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万5000円前後。

photo FinePix F50fd

 新製品は同社ハイスペックコンパクトデジカメ「F」シリーズの最新・最上位モデル。シリーズ製品としてはFinePix F31fdから搭載された顔認識機能「顔キレイナビ」は強化され、被写体人物が横あるいは斜めを向いていても最大10人までを一度に検出する。

 横顔は90度、斜め顔は270度までの範囲で検出可能なため、フレーミング中に被写体が横を向いたり、寝転がってしまっても認識し続け、追尾する。追尾範囲は大きく拡大されたが、「世界最速」(同社)という0.05秒という認識速度は保たれている。

photophoto 顔認識機能「顔キレイナビ」が強化され、横顔は90度、斜め顔は270度までの範囲で検出する

 検出された顔がきれいに撮影できるよう、ピントと露出、ホワイトバランスが最適化されるほか、顔認識機能と連動した自動赤目処理補正機能も搭載する。また、最適な発光量と感度を自動設定して白とびを防ぐ「iフラッシュ」とも連動する。

 撮像素子は新開発の第7世代 1/1.6型有効画素数1200万画素の「スーパーCCD ハニカムVII HR」。画像処理エンジン「リアルフォトエンジンII」と組み合わせることで、ノイズを低減しながら、ISO 6400という高感度設定での撮影を可能にしている(ISO 6400撮影時の画素は300万画素)。また、マニュアル撮影時に限られるが1200万画素のフル画素撮影時でもISO 1600まで増感できる。

 CCDシフト式の手ブレ補正機能を搭載しており、動作モードも構えた際の手ブレまで抑制する「常時」モード、シャッターを押した瞬間に動作することで確実な手ブレ補正効果が得られる「撮影時」の2つが用意されている。「効果は約2〜3段分だが、高感度撮影と組み合わせることで約4〜5段分の効果が得られるはず」(同社)。

 レンズは光学3倍「フジノン」レンズを搭載。焦点距離は35ミリ換算で35〜105ミリに相当し、開放F値はF2.8〜5.1。最大約8.2倍のデジタルズームも備えており、光学ズームと併用することで最大約24.6倍のズームが行える。

photophotophoto 滑らかな曲線で構成されたボディには2.7インチの背面液晶を搭載。レンズは沈胴式

 ボディはFinePix F40fdの滑らかなラインを踏襲しつつ、よりソリッドなデザインとなった。サイズは92.5(幅)×22.9(奥行き)×59.2(高さ)ミリ・重さ約155グラム(本体のみ)とF40fdよりさらに小型に仕上げられている。背面液晶も2.7インチと大型化が進められた。xD-ピクチャーカードに加えて、SDメモリーカードも使用できる「デュアルスロット」を搭載するほか、本体には約25Mバイトのフラッシュメモリも内蔵する。

photo ボディーカラーはシルバーとブラックの2色

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