Wシリーズの特徴はそのオーソドックスさにあるといっていい。
光学ファインダーも持っているし、背面には撮影モードダイヤルがあってモードをすぐに選べる。この辺がスタイリッシュさを優先するTシリーズとの違いといっていいだろう。
撮影モードはプログラムオートや高感度オート、各種シーンのほかに、マニュアル露出を持っている(絞り優先AEなどはない)。
また別売りのアダプタリングでコンバージョンレンズを付けられるなど、Tシリーズに比べると凝った撮影に対応している。
さらにコントラストを自動的に調整して暗部のつぶれを防ぐ「ダイナミックレンジオプティマイザ」(α100で採用されたもの)は常時オンにしていいくらい便利だし、発色もビビッドやナチュラルを選ぶことができる。
最近の流行である「顔検出機能」も装備。非常に高速ですぐに顔を検出してくれる。この顔検出機能「顔キメ」はAFの他に、ホワイトバランスや露出などを顔に合わせてくれるため、非常によい。ただし、フルオートモードや人物に関係するシーンでしか働かないのが残念。プログラムオートでも顔検出のオン/オフができるようにしてほしかった。
残念なのはホワイトバランス。カスタム設定がないため、オートでうまくいかないときは用意されたプリセットから選ばねばならない。
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