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設定不要のおまかせカメラ――LUMIX「DMC-FX55」レビュー(1/6 ページ)

» 2007年08月27日 13時29分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 それにしても、LUMIXは年々進歩している。業界においては後発のシリーズだが進歩の速度は速く、いつの間にかコンパクトデジカメではトップ3の常連になった。

 手ブレ補正、広角ズームというトレンドを作ったし、他社に先んじられた技術も1年後にはちゃんと追いついてくる。パナソニックの底力あなどりがたし、というところだ。

 2007年春モデル(DMC-FX30:レビューなど)では薄さを強調していたが、他社が先を急いで充実させてきた「顔認識機能」については手つかずだった。それを本製品を含む2007年秋モデルではしっかりフォロー。しかも、顔認識のみならず、多くのシーンを自動的に認識する「インテリジェントオート」(おまかせiAモード)を搭載してきたのである。これがなかなか面白い。

「DMC-FX55」。LUMIXらしいスリムでシンプルなボディ

より進化した広角系コンパクトデジカメ

 今回レビューするのは、その2007年秋モデルのひとつ、「DMC-FX55」(以下、FX55)。3インチ液晶パネルを搭載したモデルだ。

正面から電源オンとオフ。レンズはF2.8〜5.6のライカ VARIO-ELMARIT。グリップしやすいよう少し端が飛び出ている
側面から電源オンとオフ。レンズもボディも薄いのが分かる。液晶ディスプレイが少し飛び出ていることに注目
上面から。スライド式電源スイッチが特徴

 レンズは28-100ミリ相当の3.6倍 ライカDC VARIO-ELMARITレンズ。CCDは1/2.5インチの810万画素。

 もちろんレンズには光学式手ブレ補正機構が内蔵されている。手ブレ補正の効き具合は相変わらずよく、コンパクトデジカメではトップクラスといっていいだろう。

 撮影最短距離は通常で、50センチから、マクロでワイド端で5センチから、テレ端で30センチからとなっている。通常モードでもうちょっと近寄れるとうれしいが、後述するiAモードを使えばまったく気にしなくてよい。

 ISO感度は最高ISO1600。さらに高感度モードにすると画像サイズは3メガ相当に落ちるが、最高ISO6400まで増感してくれる(このときのISO感度はオートのみとなる)。

 ISO感度についてもさらにインテリジェントISO感度モードが自動的に感度をコントロールしてくれる。これについても後述する。

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