ニコンは8月30日、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX」の新製品8モデルを9月14日より順次販売開始すると発表した。無線LANによる通信機能を内蔵し、新たに提供開始されるオンライン画像保存・共有サイト「my Picturetown」との連携が可能な「COOLPIX S51c」をはじめ、シリーズ初の12メガCCD搭載モデル「COOLPIX P51000」などが用意される。
価格はいずれもオープンで、製品概要ならびに実売想定価格は以下の通り。
製品名 | 特徴 | 実売想定価格 |
---|---|---|
COOLPIX S51c | 8.1メガCCD、無線LAN対応 | 3万5000円前後 |
COOLPIX P5100 | 12.1メガCCD、28ミリスタート、マニュアル指向 | 4万5000円前後 |
COOLPIX P50 | 8.1メガCCD、28ミリスタートマニュアル指向 | 3万円前後 |
COOLPIX S510 | 8.1メガCCD、クラス最小、世界最速起動 | 3万5000円前後 |
COOLPIX S700 | 12.1メガCCD、クラス最小 | 4万5000円前後 |
COOLPIX S51 | 8.1メガCCD、コンパクトスタンダード | 3万円前後 |
COOLPIX L15 | 8メガCCD、光学式手ブレ補正、乾電池駆動 | 2万5000円前後 |
COOLPIX L14 | 7メガCCD、乾電池駆動 | 2万円前後 |
同社では従来から続けられている高性能カメラの開発という「技術の向上」はもちろん、写真をいかに楽しむかを具体的な形で提案する「価値の向上」も同時に行うことで、写真の最終的な目標である「楽しむ」価値を高めたいと主張する。そこで新たに提供開始されるのが既存サービス「COOLPIX CONNECT」を進化させた「my Picturetown」となる。
新サービスの開発陣頭指揮を務めたのは、エンターテイメントロボット「AIBO」の生みの親としても知られる大槻正氏。無線LANでアップロードした対応デジカメからは当然のこと、PCや携帯電話などからも画像の閲覧が可能であるほか、これまでカメラから画像を取り出す際に必要だったケーブルやメモリカードなども不要となるため、大槻氏は「写真、解放」を本サービスのキャッチフレーズとして掲げる。
アップロードされた画像は日付順に自動的に整理され、ユーザーが自身でアルバム(フォルダ)を作成して分類することも可能。画像にタグを埋め込むことで、画像検索のキーとすることもできる。画像URLをメールで送信することで知人らとアルバムを共有するほか、ブログやSNSから画像を参照させるといった機能も備えており、画像を蓄積することに重点を置いたCOOLPIX CONNECTより「写真を楽しむ」機能が充実している。画像のならず、MOV/AVI/WAVの動画/音声フィアルもアップロード可能だ。
無料で利用できるがディスク容量は2Gバイトに制限される「フリーアカウント」と、月額350円を支払うことで20Gバイトの容量が利用できる「ゴールドアカウント」の2種類が用意される。
同社では無線LAN対応機種の増加を含めた展開も積極的に推進していくほか、具体的な内容は明言されなかったが「ニコンらしい」独自サービスの開発・実装も行っていくと計画だ。また、現在は無線LAN搭載コンパクトデジカメを手がけるのは同社のみだが、他社から登場した際には連携を図る考えであるほか、そのほかのフォトストレージとの協力も積極的に行っていきたいとしている。
対応カメラとして発表された「COOLPIX S51c」は「COOLPIX S50c」の後継モデル。無線LANを利用して写真を送信する際に必要なるステップ数が大幅に低減されたほか、無線LANのエリア外でも撮影した画像を「送信予約」状態にしておき、あとから無線LANのエリア内に入った際に送信できるようになるなど、利便性が向上している。
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