「BDZ-T50/T70」は、放送番組のハイビジョン録画にフォーカスしたスタンダードモデルという位置づけだ。両機の違いはHDD容量とチューナー構成で、250GバイトHDDに地デジ、BSデジタル、CS110度、アナログ地上波を各1基搭載する「BDZ-T50」に対し、上位モデルの「BDZ-T70」は320GバイトHDDとダブルチューナー(地デジ×2、BS/CS110度×2、地上アナログ×1)でデジタル放送の2番組同時録画に対応する。
そのほかの仕様は共通。入出力端子は、HDMI出力×1系統のほか、D4端子×1、S映像入力2系統(出力1)、コンポジット入力2系統(出力1)を備える。外形寸法は約430(幅)×334(奥行き)×95(高さ)ミリ。重量はT50が約6.3キログラム、T70は約6.4キログラム。
BDZ-L70は、ハンディカムやデジタルカメラで撮影した映像や写真をワンタッチで取り込める「ワンタッチダビングボタン」が特徴だ。DVカムコーダーの場合はi.Link、HDDやメモリースティックに記録するAVCHD機の場合はUSBとインタフェースは異なるが、接続してボタンを押せばHDDに記録してくれる。また、一度取り込んだ映像や写真を自動判別して、次に接続したときには差分だけを取り込む「つづき取り込み」もサポートした。
デジカメ画像を取り込み、BGMを選ぶだけでビデオクリップのような映像を作成する「x-Pict Story HD」やアルバム風にする「x-ScrapBook」も搭載。x-Pict Story HDで作成した作品はBDやDVDにダビングして保存することができる。
テレビ録画機能に関しては、前述のBDZ-T70と共通だ。デジタルダブルチューナーを搭載し、320GバイトのHDDに最大105時間のハイビジョン録画が可能になっている。また同機(L70)と後述の「BDZ-X90」にはDLNAベースの「ソニールームリンク」を搭載。HDD内の録画番組や写真をネットワーク経由でほかの部屋でも楽しめる(対応するプレーヤーが必要)。
映像出力は、HDMI×1、D4×1、コンポジット×1、S映像出力×1。入力はコンポジット×3とS映像×3で、このうち前面パネル内にコンポジットとS映像入力を1系統ずつ備えた。このほか、デジカメ接続用のUSB端子やHDV1080i/DVに対応するi.Link×1系統も用意している。
外形寸法は約430(幅)×334(奥行き)×95(高さ)ミリ。重量は約6.5キログラム。
BDZ-X90は、BDソフトの高品位再生に着目した「ホームシアター向け」のフラグシップ機だ。「ブラビアエンジンプロ」にも採用されている「DRC-MFv.2.5」を搭載し、ハイビジョン映像を1080p出力するとともに、DRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)により解像感や質感の高い映像を作り出す。
また、新たにDeep Color出力をサポート。HDMIケーブルでDeep Color対応のハイビジョンテレビと接続した場合、もともとの8bit映像信号を12bit(4096階調相当)に変換して出力することで「実際の質感に近い滑らかな映像を楽しめる」(同社)。独自アルゴリズムにより、平坦な領域を検出してフィルターをかけて映像のボケを抑える機能も付加した。
またHDMI関係では、ドルビーTrueHDやDTS-HD マスターオーディオといった新しいサラウンド音声のストリーム伝送をサポートした点も新しい。対応するAVアンプと組み合わせれば、アンプ側でデコードすることが可能になる。なお、HDMIのストリーム伝送時に問題になるとされたジッターを抑えるため、HDMI回路には専用の大容量コンデンサーを採用して安定した電源供給を実現しているという。
このほか、無反発ゴムによる「偏心インシュレーター」や共振を抑える「sfヒートシンク」など、ソニーのハイエンドオーディオコンポ「ESシリーズ」から高音質パーツを継承。電気特性に優れたOFC電源ケーブルやHDDによる内部振動を抑える純銅板などの防振材も含め、細部まで贅沢な高音質設計だ。
チューナーは、デジタルWチューナーと地上アナログ。デジタル放送の2番組同時録画にくわえ、「気になる検索」や「x-おまかせ・まる録」などの機能を持つ。「PSP」を利用した「おでかけ・おかえり転送機能」やDLNAベースの「ソニールームリンク」もある。
映像出力は、1080/60pおよび1080/24pに対応するHDMIのほか、金メッキを施したコンポーネント×1、D4×1、コンポジットとS映像出力で、こちらも金メッキ仕様だ。入力はコンポジット×3とS映像×3だ。外形寸法は約430(幅)×336(奥行き)×100(高さ)ミリ。重量は約7.1キログラム。
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