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日本ならではの+α、ワンセグウォークマン「NW-A910」レビュー(2/4 ページ)

» 2007年10月16日 09時07分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

シンプルながらもひとひねりアリ

 基本的な操作方法はNW-S710F/S610Fシリーズとほぼ変わらない。電源を入れると表れるホームメニューから、各機能を選択していく形式だ。アイコンは左上から順に「インテリジェントシャッフル」「ワンセグ」「イニシャルサーチ」「フォトライブラリ」「ミュージックライブラリ」「ビデオライブラリ」「各種設定」「録音」「再生画面へ」と並んでおり、やはり「ワンセグ」のアイコンが目を引く。

 まずは最大の特徴であるワンセグ関連の機能を見ていこう。

photophotophoto 「ホームメニュー」(左)、「ワンセグ」アイコンは上段中央(中)、「ワンセグ」の以下には「チャンネルリスト」「番組表」「日時指定予約」などの項目が並ぶ。録画したワンセグ番組の視聴は「ワンセグビデオ」から行う

 ホームメニューから「ワンセグ」を選択することで視聴が可能となり、視聴時には左右キーで選局、BACKボタンでチャンネルリストと番組表(EPG)の呼び出し、OPTIONボタンで設定を含む各種メニューが呼び出せる。ボタン操作への反応は機敏で、利用時にストレスを感じることはない。ただ、利用場所にもよるのだが、本体を手に持った状態でアンテナを伸ばすと、操作時の手の動きでアンテナがブレてしまい、受信が一時的に安定しないことがあった。

photophotophoto アンテナの一部には柔軟性のある素材が使われている(左)、番組表(中)、横位置でのワンセグ視聴(右)

 落下時の破損を防止するため、アンテナの素材を一部柔軟性のあるものにしたと考えられるが、受信状態が安定しないのは精神衛生上良くないし、チャンネル切り替えの不安定さにもつながる。携帯電話に採用されているような一般的な素材を利用したロッドアンテナを採用して欲しかった。

photo 「ここまでの字幕」機能。再放送のドラマを途中から見る、そんな場合には有用かもしれない

 EPGは1チャンネルにつき1画面で、番組名が開始時間とともに表示される形式。ラテ欄形式ではないので同一時間帯の他局番組を一覧することはできないが、QVGAという解像度を考えればこれは致し方ないだろう。

 「OPTION」ボタンからはズーム設定や画面位置のタテヨコ切り替え、輝度調整、音声多重切り替え、字幕表示といった各種設定のほか、視聴中番組の録画も行える。ユニークなのが「ここまでの字幕」機能で、これを利用すると番組視聴を開始してからの字幕をさかのぼって確認できる。

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