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官能的なポータブルプレーヤー「iPod touch」――スタンドアロン機能編レビュー(4/5 ページ)

» 2007年10月17日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

写真閲覧をする

 iPod touchは他のiPodと同様、iTunesを通してパソコン上の写真を転送して見ることができる。でも、従来型のiPodよりiPod touchの方がずっと楽しい。

写真の再生画面。簡単なコントローラも表示されるがしばらくたつと消え、写真をタップするとまた現れる。左下のボタンは、その写真を壁紙に登録する機能
写真表示時も本体を横にすると横向きに表示される。これは快適。指で左に(あるいは右に)フリックすると写真をめくれるし、2本指でひろげたりつまんだり(ピンチ)すると拡大・縮小ができる

 3.5インチのワイド画面なので写真が大きく表示されること。縦横センサーがあるおかげでどちらの向きでも正しく表示されること。縦位置の写真はiPod touchを縦にすればフルスクリーンで見られるし、横もまた同様。これはなかなか楽しい。

 写真をめくるのはもちろん指のフリック。画面に操作パネルが一切なくても指ですっと撫でるだけで行ったり来たりきたりできる。指を動かすとそれにあわせて写真も動くのでインタラクティブ性も高くて快適。

 気に入った写真を壁紙(といっても初期画面の背景のこと)にすることができる。

 写真閲覧のもうひとつの特徴は「ピンチインとピンチアウト」。タッチパネルが2本指を認識し、2本の指を当てて写真を広げるようにずらすと拡大、逆につまむようにすると縮小される。この拡大縮小は感覚的で面白い。

映像を鑑賞する

 映像の鑑賞も480×320ピクセルのワイドスクリーンなので、かなり見やすい。映像を鑑賞して楽しむデバイスとしてはかなりハイレベルといっていいだろう。

ビデオの場合はこのようにサムネイルでジャンル別に並ぶ。未再生ビデオには青い丸がつく。ミュージックビデオの場合、同じアーティストのビデオ3つ以上になると、アーティストごとに自動的にまとめられる
ムービーの再生画面。このコントローラはほっておくと消え、またタップすると現れる

 映像はすべて横位置でフルスクリーンで再生される。元映像の縦横比を維持するモードと、フルスクリーンに拡大(はみ出た部分はトリミング)して鑑賞するモードがある。

 iTunesStoreのミュージックビデオはすべてVGAサイズであるし、そうじゃない映像もiPod用に変換するツールがたくさんオンラインに転がっている。映像は思ったよりきれいで、ミュージックビデオを鑑賞するにはちょうどよい。

 再生時はフルスクリーンだが、画面上をタップするとコントローラが現れる。

 残念なのは相変わらずiTunes側が不親切で、iTunesに登録できた映像でも(iTunesにはQuickTimeで再生できる映像はすべて登録できる)、それがiPod touchで再生できるかどうかは転送してみないと分からないことだ。これはそろそろナントカして欲しい。

 iPod touchに未対応といわれたら、iTunes上で「選択項目をiPod用に変換」する機能があるのでそれを使うのが自衛。あるいは、iPod用に映像を変換するツールがフリーウエアやシェアウエアとしていくつもあるのでそれを使う。

 この辺の作業をスマートにできるかどうかは今後の課題かと思う。

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