ITmedia NEWS >

わが家に「リトルヘンリー」がやってきた橘十徳の「自腹ですがなにか?」第15回(1/2 ページ)

» 2007年10月30日 11時39分 公開
[橘十徳,ITmedia]
photo 「リトルヘンリー」。見る者を和ませる独特のデザイン

 みなさんは「Henry(ヘンリー)」という掃除機をご存じだろうか? これは英国の家電メーカー、Numaticが製造する掃除機の商品名なのだが、ほかの掃除機にはないユニークな特徴がある。それは掃除機の本体にコミカルな顔が描いてあること。クリクリとした目とニコッと笑った口元が実に魅力的なのだ。

 この独特のデザインのおかげで、英国はもちろん日本でも一部のファンに絶大な人気を呼んでいる。かくいうワタクシもこのデザインに魅せられた中の一人だが、残念なことに現在使っている国産の掃除機がなかなか壊れない。大きな掃除機が家に2台あっても困るので、なかなか手を出せない状況だ。しかし日に日にヘンリーへの慕情は募るばかり。そこで今回は、ヘンリーの弟分である「リトルヘンリー」なるものを買ってしまった。

子ども向けの小型ヘンリー

 この「リトルヘンリー」は、ヘンリー譲りのデザインはそのままに、小柄なボディを実現した製品である。ただし、これは実は大人向けの商品ではない。パッケージに「対象年齢3歳〜」と書いてある通り、子ども向けの「おもちゃ」なのだ。

 おもちゃとはいってもモーターが内蔵されており、ゴミをきちんと吸い込めるようになっている。まあ大した能力はないとは思うが、デスク周りの簡単なゴミを吸うくらいなら使えるかも、ということで買ってみることにした。3歳以上ならばワタクシも該当するので、使うのになんら問題はないはずだ。購入したのは楽天市場の某店で、価格は5775円。大人向けのヘンリーが4〜5万くらいするのを考えると、かなり安い。まあおもちゃとしては高いのかもしれないが。

 届いたパッケージは、さすが英国のブランドだけあってちょっとオシャレだ。中を開けて実物を見てみると、製品自体は中国製だった。じっくり外観を眺めると、プラスチックの質感がけっこう安っぽく、中身もスカスカで重さも軽い。でも、そのデザインは紛れもなくヘンリーそのものだ。あの愛らしい顔が、とうとう自分の腕に抱かれることになったのである。これはこれでけっこうウレシイ。中年男がこういうカワイイ系のグッズを愛でる図というのはかなりキモチワルイが、ご容赦いただきたい。なんせ念願のヘンリーくんがやっとわが家に来たのだ。

photo 上部にはコードリールと取っ手がある

 ひとしきり外観を眺めて興奮を静めたあと、細部を見ていくことにした。まず、ヘンリーの頭の部分にあたる本体上部には「Henry」のロゴが書かれた黒いカバーが被さっている。頭頂部からはビニール製のコードが伸びていて、引っ張ると伸びる。

 これは電気コードを模したもので、コードリールで巻けるようになっている。まあ仕掛けとしては面白いが、これ自体に実用的な意味はなにもない。ピョコっと突き出た上部のクランクハンドルはヘンリーくんのデザインの一部なのでこれはこれでアリだとは思うが、クランクハンドルのカバーは取り外しができるようになっており、ロックなどでしっかり固定することはできない。逆さにするとすぐに外れてしまうので、このあたりはなんとかしてほしかった。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.