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自家製ヨーグルトでお腹を守れ! 「ヨーグルティア」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第16回(2/2 ページ)

» 2007年11月13日 11時32分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 ヨーグルトにかかわらず、発酵食品を作る機器には必ず「消毒」というプロセスが発生する。雑菌が混ざったまま発酵させると、嫌な臭いが発生するなど失敗してしまうからだ。この「ヨーグルティア」の便利な点は、容器の電子レンジ消毒が可能な点だ。容器に水を入れて電子レンジで温めるだけなので、作る直前にすばやく消毒ができる。

photophoto 種菌を入れるためのスプーンが付属している(左)。温度と時間の設定パネル(右)

 消毒を終えたら、牛乳と、種菌となるヨーグルトを入れる。内容器には目盛が刻んであるので、容量は測りやすい。種菌として入れるヨーグルトは牛乳の約1割の量だ。これを均等に牛乳に溶かさないとヨーグルトにダマができるので、最初に種菌を入れて徐々に牛乳を入れて溶かしながらかき混ぜる必要がある。

 牛乳と種菌が十分に混ざったら内ぶたを閉めて、さらに取っ手の付いたネジぶたを閉める。これを本体にセットして外ぶたを閉めれば完了だ。あとは温度と時間を設定して、「スタート/ストップ」スイッチを押すと表示ランプが点灯する。温度と時間の設定はモードボタンで選んで設定する仕組みで、わかりやすく操作性もいい。発酵中に残時間が表示されるのも便利だ。

 発酵時間はヨーグルトの種類や好みによって違う。普通のヨーグルトの場合は6〜7時間くらいで、ケフィアなど24時間以上かかるものもある。タイマーの設定範囲は24時間までなので、それ以上かかる場合は24時間経過した時点でセットし直す必要がある。タイマー時間が終了したら、内容器を取り出して冷蔵庫で冷やせばできあがりだ。

種菌よりも美味しくてビックリ

 実際にワタクシも作ってみたが、意外と簡単に作れた。使用したのは低脂肪乳で、種菌も低脂肪のものを使った。体重が気になるお年頃なので、できるだけ低カロリーのヨーグルトを作りたかったのだ。説明書によると、牛乳は脂肪分が多いものほど強く固まるらしいが、低脂肪乳でもしっかり固まって立派なヨーグルトになった。食べてみると、種菌として使った市販のヨーグルトと似た味に仕上がっている。が、なぜか自家製の方が美味しい。作りたてだからかもしれないが、これには感動した。

photophoto タイマーが終了したら内容器を取り出す(左)。冷やして容器に盛ればできあがり(右)

 それにしても、発酵食品を作るという行為はすばらしく楽しい。以前、自家製ビールを造ったことがあるが、これも実に楽しかった。発酵というプロセスを経て、食品がダイナミックに姿を変える様子がリアルタイムで見られるからかもしれない。材料の選定や発酵温度、発酵時間などの組み合わせにより、無限の可能性が考えられる点にもロマンを感じる。

ヨーグルト料理のレシピ集も添付

photo ヨーグルト料理のレシピ集。「スーパーやせるヨーグルト」なんてのもある

 説明書には普通のヨーグルトのほか、生クリームヨーグルトや豆乳ヨーグルト、ゼラチンを入れた「プルプルヨーグルト」、スキムミルクで作る「スーパーやせるヨーグルト」のレシピが載っている。これらのレシピを試すことを想像するだけで、なんだかワクワクしてくる。

 あと、この製品はヨーグルトだけではなく、なんと納豆も作れる。大豆や黒豆を水に浸して蒸して、納豆と混ぜて発酵させると完成だ。作るのにはかなり時間と手間がかかるが、良質な大豆を使えば旨い納豆が作れるかもしれない。

 また、説明書とは別に、「ヨーグルトクッキング」と題した冊子も付いている。これはヨーグルトを使った料理のレシピ集で、「チキンとシメジのホイル包み」や「南瓜のヨーグルト和え・レモン風味」、「ヘルシーポークのタンドリーチキン風・ヨーグルトソース」など、凝った料理やデザートが紹介されている。自家製ヨーグルトなら大量のヨーグルトをリーズナブルに作れるから、このような料理を作るにはうってつけだ。この製品を使って、自家製ヨーグルトの楽しさを存分に味わっていただきたい。

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