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変わらない大切さ――「GR DIGITAL II」レビュー(4/6 ページ)

» 2007年11月27日 08時30分 公開
[小山安博,ITmedia]

撮影の楽しみが広がるカメラ

 アクセサリーが豊富なのもGR DIGITALの魅力。GR DIGITAL IIでも同様に、外部ファインダー「GV-1」、ワイドコンバージョンレンズ「GW-1」が用意されているほか、新たにより小さな外部ファインダーの「GV-2」、35ミリ判換算で40ミリ相当になるテレコンバージョンレンズ「GT-1」も新たに追加。GV-2をつけたままでも収納できるソフトケース「GC-2」もラインアップされている。

photophoto 別売のアダプター「GH-1」を使うことでワイコンやテレコンに加え、直径37ミリのフィルターを装着できる。アダプターにはフードが付属する

 ワイコンとテレコンを使えば、21〜40ミリまでをカバーでき、撮影の幅が広がるのは間違いない。付け替えるのが面倒といえば面倒だが、それを補ってあまりある魅力があるのも確か。さらに撮影の楽しみが広がるだろう。

photophoto 先代のころから提供されていた外部ファインダー「GV-1」(左)に加え、より小型のGV-2も用意された。見やすさはGV-1の方が上だが、GV-2のコンパクトさも捨てがたい

 再生機能自体に大きな変化はない。相変わらずの質実剛健ぶりで、12コマ、3コマのサムネール表示のみ。単純なスライドショー再生と斜め補正があるぐらい。ただ、電子水準器で使っている加速度センサーを応用し、再生時にカメラを縦にすると画像が回転する機構が搭載された。縦位置で撮影した画像は、自動的に縦に回転して再生されるが、カメラを縦向きにすると画像も回転し、縦位置で撮影した画像を大きく見られて便利だ。

photophoto シンプルな再生機能は相変わらず。画像が確認できればいいという人には問題ないはず。サムネールは12コマ、3コマの切り替えだけ
photophoto 再生時の補正機能もほとんどなし。1枚表示時は16倍まで拡大できる。ズームレバーで拡大表示をしたら、OKボタンで一気に16倍まで拡大してくれ、ピントやノイズなどの確認に便利
photophoto 再生時には電子水準器でも使われている加速度センサーを使うことで、カメラの縦位置・横位置を切り替えると自動で写真が回転するようになった

 GR DIGITAL IIの撮影機能は普通のコンパクトデジカメでは省かれてしまうような、写真撮影を楽しくするようなものをふんだんに取り入れている。先代では5回にわたる機能拡張ファームウェアが提供され、新機能が15種類も追加されたので、GR DIGITAL IIも同様の機能向上が期待される。コンパクトデジカメでも「撮影」を楽しみたいという人にお勧めしたいカメラだ。

photo 電源は充電池だが、従来通り単四形乾電池にも対応。充電池での駆動時間は大幅に向上しており、先代の約250枚から約370枚となった

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