ITmedia NEWS >

「すべて高音質で」の欲張りさんも満足――ソニー「TA-DA5300ES」HDMI 1.3a対応AVアンプレビュー特集(2/3 ページ)

» 2007年12月20日 08時00分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

XMBライクなUIは分かりやすいが、独自の「作法」には戸惑う

photo リモコンはフル操作用と簡易操作用の2タイプが付属。本体の操作だけであれば簡易操作用で充分。ボタンはカタチや配置が工夫され、手探りでの操作も容易だ

 スタイルについては、文句の付けようがない完成度。同社製オーディオコンポーネントに共通するエッジの効いたデザインは、これがAVアンプであることすら忘れてしまう美しさを持っており、多くの人が所有欲をくすぐられることだろう。購入したオーナーは大いに満足するに違いない。

 学習機能を持ったフル操作用と簡易操作用、2つのリモコンが付属するのはうれしい点。しかも簡易操作用のリモコンはユニバーサルプレーヤーなど一緒に使う機器用のボタンが省かれているだけで、パワーアンプの操作などはこちらでも充分。映画視聴中など、暗所での手探り操作も考えると、こちらの方が多用されそうだ。

 オンスクリーンメニューにはグラフィカルな日本語メニューを採用。その操作体系は、プレイステーション3や同社製レコーダーとほぼ同じなので、それらを所有しているユーザーだったら迷うことはないだろう。しかし、メニュー項目の整理がいまひとつな個所も見受けられた。

 例えばマルチチャンネルでダイレクトモードにしたい場合、「ダイレクトモードにする」という項目はメニューにもフロントパネルにも見あたらない。結局サラウンド効果をオフにすれば良かったのだが、それは色々とトライした結果のことで、取扱説明書を読んでみても自信の持てる答えは見つけられなかった。

photophoto 日本語のオンスクリーンメニューはプレイステーション3と同様の操作感で扱いやすい。しかし希望の項目がどこにあるかが分かりづらく、結局あちこちを探し回わるハメになるのが難点。項目にカーソルを持って行くと出る説明も意味が捉えにくい。改善してほしいポイントだ

 またフル操作用リモコンではオンスクリーンメニューを呼び出すのに「MENU」ボタンを押すだけではダメで、「AMP MENU」――「MENU」の順番で押す必要があるなど、独特な操作も一部だが見られる。オンスクリーンメニューそのものは直感的に操作できるだけに、こうした煩雑さがかえって目立ってしまうのは残念でならない。このあたりは今後の課題にしてほしい。

関連キーワード

HDMI | AVアンプ | ソニー | 5.1ch | Dolby | SACD | Blu-ray | dts | HD DVD


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.