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東芝「RD-A301」のH.264トランスコードと「HD Rec」を試す(前編)(3/4 ページ)

» 2008年01月18日 14時48分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

見栄えのコントロールがうまいH.264トランスコード

 1つ目のサンプルは画面全体が横に流れているシーンを切り取ったものだ。注目してほしいのは解像感で、TSEモードの3.6Mbpsですらかなりしっかり確保されている。それぞれビットレートなりにノイズ感には変化があるが、動きのある画面であることを考慮するとかなり頑張っている印象だ。

photophoto 左がTSモード、右がTSEのSPモード(14.5Mbps)。解像感にはほとんど変化はなく、TSモードに含まれているノイズに近い情報までしっかりと再現されている
photophoto 左がTSEの9.2Mbps、右がTSEのLPモード(6.8Mbps)。ビットレートが下がるにつれてエッジが甘めになってくるが、まだ大きな情報量の欠落はない。さすがにTSEのLPモードの方がエッジにまとわりつくノイズは増えている
photophoto 左がTSEで最低のビットレートとなる3.6Mbps、右がVRモードの9.2Mbps。さすがに3.6Mbpsでは情報量の欠落は増えるが、全体でこの解像感は立派。VRモードでは最高ビットレートの9.2Mbpsでも“所詮はSD解像度”という結果である

 2つ目のサンプルはテロップの乱れやノイズ間を主に確認するため。1つ目同様テロップ以外の部分は全体が横に流れているシーンの一部をカットしたものだ。テロップの乱れはTSEモードの最低ビットレート3.6Mbpsでも非常に小さいのが印象的だ。

photophoto 左がTSモード、右がTSEのSPモード(14.5Mbps)。シャープさはTSモードが上だが、TSEのSPモードでもテロップ部の乱れはほぼ皆無だ。ただし背景部のエッジは少し乱れている
photophoto 左がTSEの9.2Mbps、右がTSEのLPモード(6.8Mbps)。どちらでもテロップの乱れはほぼないが、背景部のエッジは着実に乱れが大きくなる
photophoto 左がTSEの3.6Mbps、右がVRモードの9.2Mbps。さすがに3.6Mbpsではエッジの乱れも目立つようになるが、テロップは十分に綺麗だ。ここではVRモードの9.2Mbpsも健闘しているが、やはりパッとみのシャープさには完全に欠けている

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