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東芝「RD-A301」のH.264トランスコードと「HD Rec」を試す(後編)(1/4 ページ)

» 2008年01月23日 13時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 前回は、主にH.264によるトランスコード機能について触れた。今回はやはり初搭載となる「HD Rec」やレコーダーとしての使い勝手を検証していこう。

photophoto ハイエンドモデルではないこともあり、入出力端子は比較的シンプルでほぼミニマム。前面には必要最小限の操作ボタンと、カバー内にAV入力とUSB端子、i.Link端子を備える。USBキーボードを接続してタイトル編集などにも利用できる
photophoto リモコンは従来モデルと基本的に変更はない。超シンプルではないが、数字キーと再生系の主要キーを兼用とすることでキー数を抑え、キーサイズを十分に確保されている。チャンネル操作はアップダウン操作だけでもそう不便はないだろう。利用頻度の低そうなキーはカバー内だ

HD Recでも変わらぬダビングの自由度

 VARDIAシリーズはもちろん、DVDレコーダー全体でも初搭載となるのが、DVDへMPEG2-TSのままでのダビングも可能な「HD Rec」だ。H.264へのトランスコードした、もしくはとトランスコードしながらのダビングや、VR録画した番組も1枚のDVDメディアに混在できる。もちろんこの点はHD DVD-Rメディアへのダビングでも共通だ。

photophoto DVDメディアへのダビングでもHD DVD-Rへのダビングでも利用できるダビングモードに違いはない。録画したデジタル放送をMPEG2-TSのままダビングするには「高速コピー管理ダビング」を選択すればいい(左)。右のようにHDVRで初期化したDVD-RメディアにTS録画した番組をそのままダビング可能だ。なお、ダビング作業自体はMPEG2-TS、H.264(TSE)、VR録画した番組を混在して行うことはできない。分けて行うぶんには問題はない

 HD RecがサポートするDVDメディアは、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW、DVD-RAM(いずれもCPRM対応)となり、DVDフォーラム規格の書き込み/書き替え型メディアをすべてサポートする。ただしMPEG2-TSのままダビングした場合、2倍速読み出しでは再生時に読み出しが間に合わない可能性があるためHDVRフォーマットが可能なのは3倍速以上のDVDメディアに限られる。

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