ITmedia NEWS >

第89回 雪と寒さとまぶしさの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/4 ページ)

» 2008年01月24日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

スキーやそりを撮る

 さて今度は、一緒に子どもと雪と遊びながら撮るっていうシーン。

 遊びに行って子どもを撮る。子どもがこっちへ滑ってくるところを撮る、となると望遠デジカメが欲しいところ。望遠で、できればレンズや鏡胴に雪がかかりにくいようレンズフードを装着できるモデルがいい(望遠系デジカメはたいていフードが付いてくるか、別売りで用意されている)。

大きくなるがこんなふうにレンズフードを付けられると、多少雪が舞っていてもレンズに当たらなくてよい。大雪や吹雪だと話は別だが

 そして、そういうカメラはボディも大ぶりなのでグローブを付けてても撮れないことはない。大ぶりだとポケットにはしまいづらいが、上着のポケットに入れるなり首から提げて、普段は上着の内側にぶら下げておくなりすればそう問題もなかろう。

 望遠だと多少離れていてもアップで撮れるし、背景もこのようにボケるのがよい。

レンズフードを付けてれば、こんな雪が舞う中で望遠で撮影してもOK(左)。近づいたところでピース(右)

 さて子どものスキーだとあまりスピードが出ない(というか、まだ小さいのでスピードを出せない)ので撮りやすいが、速くなると難しい。

 スキー場に子ども用の「そりエリア」があり、自由に使えるソリが貸し出されてたので、下りてくる姿を下から撮ることに。望遠で狙うには格好の状況だ。

滑りはじめはいいけど、近づいてくると撮るのが難しい

 滑りはじめは撮りやすいが、スピードに乗ってこちらに近づいてきて、微妙に蛇行したりすると途端に難しくなる。こちらはずっとファインダーをのぞいて撮ってるわけで(動く被写体はその方が追いやすい)、ちょっとでもファインダーから外れちゃうと一面真っ白。真っ白で何の目安もないから、あれあれ?と思ってる間に手遅れなのだ。

 上から下までまんべんなく撮ろうなんて欲張らない方がいい。無理にアップで撮ろうなんて思わない方がいい。むしろ、ちょっと引き気味で、「あの辺に来たら撮ろう」とリラックスして待ちかまえる方が撮りやすい。


 これがそんな感じで撮ったもの。スピードがどんどん出るのをどきどきしながら楽しんでるのが分かる。ちょっと遠いかな、と思ったら、あとでパソコン上でトリミングしちゃえばOKだ。

関連キーワード

デジカメ | デジタルカメラ | 工夫 | コツ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.