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» 2008年01月28日 13時50分 UPDATE

新作DVD情報:もしもブッシュ大統領が死んだら――「大統領暗殺」

現アメリカ合衆国大統領ブッシュが暗殺されるという、大胆不敵な設定で物議を醸した問題作。緊迫感たっぷりの暗殺場面や記録映像を交え、妙に生々しい作品になっている。

[本山由樹子,ITmedia]

大統領暗殺 デラックス版

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(C)Chicago Borough Films 2006.

 現アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュが暗殺されるという、大胆な設定で描く架空のドキュメンタリー映画「大統領暗殺」が2月8日にDVDリリースされる。映像特典はメイキング、ガブリエル・レンジ監督のインタビュー、監督の来日舞台挨拶を収録。リーフレットも封入。初回版のみ幻の「ブッシュ暗殺」チラシが封入される。

 2007年10月19日、ブッシュ大統領が演説のためシカゴに降り立った。予定会場のシェラトン・ホテルまでの沿道には、イラク戦争反対を訴える反ブッシュ抗議団体があふれていた。そんな中、厳重に警護された大統領は何とかホテルに到着。しかし、演説を終え、握手に応じる大統領は狙撃されてしまう。

 大統領の死が報じられ、世界は同時テロ直後の緊迫した状況へ。FBIと警察は監視カメラ映像を徹底的に調べ上げ、容疑者を数人に絞り、狙撃場所に残された証拠をもとに実行犯を突き止めようとするが……。

 2006年トロント国際映画祭国際批評家賞を受賞したものの、あまりにセンセーショナルな内容だったため、世界中の劇場で上映拒否を食らった問題作だ。日本でも「ブッシュ暗殺」という邦題にしようとしたところ、映倫から許可が下りずに、やむなく「大統領暗殺」というタイトルに変更となった。

 映画は大統領警護主任や補佐官、容疑者の妻らへのインタビューを中心に構成されているが、役者はみな無名なのでやたらとリアリティがある。ブッシュ大統領やチェイニー副大統領の映像は、過去のニュース映像から厳選して編集するという念の入れよう。暗殺の瞬間の緊迫感も含め、監督の細部へのこだわりには感心する。

 架空のドキュメンタリーというよりは、緻密なシミュレーション映画といったほうがいいかもしれない。中盤以降はややダレるものの、9.11以降のメディアの偏った報道を風刺しつつ、大統領が何者かに暗殺され、突然いなくなってしまったらアメリカはどうなるのか?ということを真剣にシミュレーションし、アメリカの危機を冷静にとらえた映像は興味深い。

関連サイト:http://www.20071019.jp/(公式サイト)

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大統領暗殺 デラックス版
発売日 2008年2月8日
価格 3990円
発売元 ジェネオン エンタテインメント
販売元 ジェネオン エンタテインメント
スタッフ 監督・脚本:ガブリエル・レンジ/脚本:サイモン・フィンチ
出演 ジョージ・W・ブッシュ、ディック・チェイニー
上映時間 93分(本編)
製作年度 2006年
画面サイズ ビスタサイズ・スクイーズ
ディスク仕様 片面1層
音声 (1)ドルビーデジタル/2.0ch/英語
特典 メイキング/監督インタビュー/監督舞台挨拶

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