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いろんなモノを雑菌から守れ! 「紫外線殺菌棒」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第22回(2/2 ページ)

» 2008年02月05日 04時10分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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SFチックなデザイン

 サイズは530(長さ)×68(幅)×57(奥行き)ミリで、重さは465グラム。これくらいなら片手で気軽に振り回せる。ただし電源として単三形乾電池4本を入れると、少し重くなる。ACアダプターも付属しており、これを使えば電池を入れなくても使用できるが、せっかくのハンディタイプなのだから、電池で使った方が機動性が高まるのでオススメだ。紫外線ランプは6ワットで、寿命は約8000時間と説明書には書かれている。1日30分使ったとしても40年は使える計算になるので、交換する必要はまずない。

photophoto 電池室のカバーはネジ止め式(左)。ACアダプターは手元部分に接続する(右)

 外観のデザインはシルバーとブルーのツートーンで、紫外線ランプの周りだけは黒くなっている。手元の部分にはデジタルのLEDスクリーンが付いていて、ちょっとSFチックだ。LEDスクリーンの左上にはON/OFF表示を示すランプが搭載されており、スイッチを入れるとこのランプとLEDスクリーンが点灯する。紫外線ランプは、操作ボタンやLEDスクリーンがある側とは反対側に配置されている。当たり前だが紫外線は人体に当たると有害なので、スイッチを入れるときに紫外線が顔に照射されないように配慮されているわけだ。

安全のため操作方法は少し面倒くさい

 さっそく使ってみた。スイッチを入れるには、操作ボタンを3秒押し続ける必要がある。安全のために簡単には電源が入らないようにしているようで、最初に使ったときにはなかなか電源が入らなくて少々悩んだ。

 電源ONになると、LEDスクリーンに数字が表示されるが、この時点ではまだ紫外線ランプは点灯しない。実際に点灯させて使うには、まず照射時間を決める必要がある。照射時間は5分、60分、連続の3種類が用意されており、対象物によって設定を変える。操作ボタンで時間を設定してから3秒後に照射が開始されるようになっているのだが、この操作方法は正直言って面倒くさい。

 照射時間が終わると、紫外線ランプは自動的に消える。また、最初に電源を入れてから操作ボタンを押さずにいると、たった1分で電源はOFFになってしまう。不用意に紫外線を放出しないように、最大限の注意が払われているようだ。

photophoto デジタル表示のLEDスクリーン(左)。スイッチを入れた状態(右)

 説明書によると、マットレスや布団の場合は約30センチの範囲を移動しながら約20秒間照射、髭剃りやブラシなどの衛生用品、ナイフやフォークなどの台所用品は10秒以上の照射、果物の場合は約20センチくらい離して約20秒の照射としている。さらに浴室や部屋などの除臭や除菌をする場合は、1時間から2時間くらいの長時間の照射を勧めている。長時間の照射を行うときはきちんと固定しないとコワイ気もするが、それくらい長い時間行えば、かなりの効果があるだろう。

清潔好きな人にオススメ

 紫外線ランプの長さは全体の1/3くらいで取り回しもしやすく、なかなか使いやすい。安全対策のために電源ONやランプの始動はちょっと面倒だが、安全対策を思えば仕方ないだろう。靴箱や衣類などさまざまなものに試してみたが、確かに靴の臭いなどは少し減ったような気がする。こういうものは定期的に少しずつ使うことで、長期的な効果をもたらすものなので、明らかな効果がすぐに認められるわけではないが、身の回りのものを清潔に保っておきたい人には注目の商品だ。ただし使用の際には、くれぐれも人の皮膚や目に紫外線を照射しないよう、注意していただきたい。

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