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“くすぐる”仕掛け満載、mylo「COM-2」レビュー(3/4 ページ)

» 2008年02月20日 08時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
photophotophoto Google Talkの画面からGmailへ直接移動できる(左、中)、Gmailへ新着メールがある場合、画面右上に「M」のアイコンが表れる(右)

myloボタンでmixiが気になって仕方ないアナタにも

 話が前後してしまったが、液晶表示エリアの左右に用意されている「OPTION」「DISP」「BACK」「INFO」「mylo」「HOME」は多機能な本製品を使いこなすための各種機能が割り振られている。OPTIONは表示画面に応じた各項目(Windows系OSでいう右クリックメニューに相当)を、INFOはワイヤレス接続とPlace Engine設定呼び出しを行う。DISPは画面表示の切りかえを行い、BACKで一画面戻る、HOMEでメインメニューが表示される。残るひとつの「mylo」だが、これを押すことで、各種Webサービスへのショートカットとして機能する「mylo Widget」が一覧表示される。

 mylo Widgetを呼び出すと、ワンアクションでSNS(mixi)、Web検索(Google)、動画共有(YouTube)、位置情報取得(ペタマップ)、Skype/Google Talkのフレンドリストを利用できる。これらのアプリケーションはメニューからも選択可能だが、利用頻度の高い機能へのショートカットとしても機能する仕組みだ。なお、mylo Widgetは付属CDからインストール可能なほか、後日、インターネットを通じて追加ウィジェットも提供される予定だ。また、技術情報の公開も計画されている。

photo photo 液晶画面右の「mylo」ボタンで起動する「mylo Widget」(左)、Widgetからmixiを起動(右)。追加ウィジェットを入手した際には1画面に10コまで配置できる

 mixiについては、「マイミクシィ最新日記」「コミュニティ最新書き込み」「足あと」へワンタッチでジャンプでき、mixiの設定を自動ログインにしておけば新着のメッセージ/日記および加入コミュニティへの書き込み/足あとを側面のLEDで教えてくれる。あまりに気にしすぎるのはアレだが、ログインし忘れていて友人の送ってくれたメッセージに気が付くのが送れるといった事態を防ぐには有効な機能といえる。

 本製品はWebブラウザを経由したファイルのダウンロード、アップロードも行える。ウィジェットの存在もあり、背面に搭載しているデジカメ(後述)で写真を撮り、mixiへアップロードするといった使い方が主となりそうだが、Podcast/RSSフィードのダウンロード/取得も行えるため、情報端末としてもかなりの能力も発揮してくれそうだ。

メディアプレーヤーとしてはシンプル

 メディアプレーヤーとしての能力も備えている。AAC/MP3/WMA/ATRACの音楽ファイル、WMV/MPEG-4の動画ファイル、JPEG/BMP/PNGの静止画ファイルが再生・表示可能だ。各種メディアファイルは内蔵する1Gバイトメモリのほか、メモリースティックスロットを利用してメモリースティックPROデュオ/デュオへ保存できる。なお、前モデルが備えていたアドホック通信を利用した音楽シェアリング機能は今回省かれている。

 音楽ファイルの転送はSonicStage CP、動画ファイルの転送はImage Converterを利用すれば、本製品で再生可能な形式に変換してくれるので便利だが、パッケージにはImage Converterは付属しない。Windows Media Playerないしドラッグ&ドロップでの転送も可能だが、WMPでの転送時には本体のUSBモードを出荷時のMSC(マスストレージクラス)からMTP(メディアトランスファープロトコル)に切り替える必要がある。

 ドラッグ&ドロップでの転送にも対応するのはありがたいが、ファイル種別、転送ソフト(手段)、保存先メモリ種別(内蔵メモリ/メモリースティック)によって、保存先フォルダが異なる点には注意が必要だ。メディアプレーヤーとしての利用に際しては、複数の転送先/手段をあまり頻繁に使い分けないほうがスムーズだろう。

photophotophoto 楽曲ファイル(左)、動画ファイル(中、右)の再生画面
音楽ファイル
転送ソフトウェア/手段 保存先
SonicStage CP 本体メモリ「OMG AUDIO」フォルダ
Windows Media Player 本体メモリ「MUSIC」フォルダ
Windowsエクスプローラー 本体メモリ「MUSIC」フォルダ、メモリースティック「MUSIC」フォルダ
動画ファイル
転送ソフトウェア/手段 保存先
Image Converter 本体メモリ「MP_ROOT」フォルダ、メモリースティック「MR_ROOT」フォルダ
Windows Media Player 本体メモリ「VIDEO」フォルダ
Windowsエクスプローラー 本体メモリ「VIDEO」フォルダ、メモリースティック「VIDEO」フォルダ

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