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BD勝利の勢いに乗れるか?――日立の2代目BDカム「DZ-BD9H」レビュー(2/4 ページ)

» 2008年02月22日 08時30分 公開
[浅井研二,ITmedia]

動作速度は全体にまだまだ遅め

 MPEG-4 AVC/H.264で記録を行い、8センチBD-R(ライトワンス)、および、8センチBD-RE(リライタブル)への直接録画(BD規格準拠)やダビングが可能。また、ドライブは8センチDVD-R/-RW/RAMも読み書きできるが、扱えるのはSD解像度(DVDビデオ規格準拠)のみで、AVCHD方式でのDVD記録などには対応していない。

 記録モードはBD記録時、内蔵HDD記録時とも同じで、HXモード(1920×1080/15Mbps)、HFモード(1440×1080/11Mbps)、HSモード(1440×1080/7.5Mbps)の3種類が用意されている。それぞれ、片面BD-R/REで1時間/1時間20分/2時間、内蔵HDDなら9時間/12時間/18時間までの記録が行える。

 電源スイッチはメディア切り替えと兼用で、「入」からさらに回し込むことで、「HDD」「BD/DVD」「SDカード」へ切り替えられる。ちょっとややこしいのは、これとは別に動画/静止画モード切り替えスイッチが用意されている点。というのも、この製品では静止画記録はSDメモリーカードにしか行えず、SDメモリーカードへの動画記録に対応しているわけでもない(対応メディアも2Gバイト以下のみで、SDHCには非対応)。

photophoto 電源スイッチはメディア切り替えも兼ねている。上の動画/静止画切替スイッチを「動画」にしておくとメディアは「HDD」「BD/DVD」が選べ、「静止画」にすると「SDカード」固定となる(左)、液晶モニタを開いた部分に各種ボタンを配置。また、カバーで隠されているが、その下にはUSB端子、HDMI出力端子も用意されている(右)

 つまり、記録メディアに「HDD」「BD/DVD」を選択している際は動画モード、「SDカード」なら静止画モードに決まっている。そのため、動画/静止画モード切り替えスイッチなど不要にも思えるのだが、一応、動画ポジションであればメディア切り替えは「HDD」「BD/DVD」のみ、さらに静止画ポジションなら「SDカード」固定と、メディア選択を絞り込む役割は持たされているわけだ。

 再生モードというものは特になく、起動時は常に撮影待機状態となる(電源を切る前のメディア選択を維持する)。起動時間はHDDおよびBDで約6秒、SDカードの場合は7〜8秒程度かかる。また、BD-REを挿入した際の認識時間は約24秒、初期化には約35秒が必要だ。

 撮影済みの動画や静止画の一覧を表示するには、本体側面の「ディスクナビゲーション」ボタンを押せばいい。この際の画面切り替えは即座に行われるが、全シーン(12枚)のサムネイル画像を描き終わるまでには6秒ほど待たされる。以上のように、全体に操作への反応は決して機敏とはいえない印象だ。また、再生時の早送り/早戻しも1段階のみとなっている。ただ、メニュー選択などに使用するジョイスティックの感触は軽めで操作しやすい。

photophoto 撮影ずみの動画・静止画を閲覧する場合は「ディスクナビゲーション」を呼び出す。ただし、直前に撮影した1シーンのみを確認したいだけなら、撮影停止状態でジョイスティックを押し込めばいい(左)、ディスクナビゲーション画面で「メニュー」ボタンを押すと、シーン編集が可能。動画の分割・結合、および、プレイリスト作成、(シーンの最初と最後への)フェードの適用に対応している(右)

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